世界で活躍するピアニスト、フジコ・ヘミング初のドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』が6月16日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開することとなり、公開を記念し、フジコのミニコンサート&特別先行上映会が6月6日(水)に行われた。6月6日に実施されたイベントでは、映画『フジコ・ヘミングの時間』初のお披露目の場として、フジコによる生のピアノ演奏に加え、フジコの大ファンだと公言している演歌歌手の藤あや子がスペシャルゲストとして花束贈呈、本作の小松莊一良監督と共にトークイベントが開催された。
ブルーの生地にゴールドがあしらわれた豪華なドレスで登場したフジコ・ヘミング。映画の余韻が残っている観客から大きな拍手で迎えられ、5曲を演奏(※曲目は下記を参照)しました。続くトークイベントでは、ゲストに藤あや子が登場!フジコ・ヘミングに花束を渡し、再会に手を取り合って喜んだ。
藤あや子「私はフジコ・ヘミングさんが大好きなんです。去年もコンサートに伺って、すばらしい演奏の後に写真も撮ってハグして、パワーをいただきました。フジコさんのピアノは天から降ってくる活力のようなもの。映画を観るとでは、いつもは凛としてクールなのに、少女のようなフジコさんや恋するフジコさんを観ることができて、フジコさんのすばらしい演奏の秘密が少し分かったような気がしました。」
◆フジコの世界中にある家や猫について
フジコ・ヘミング「猫は、東京の家に25匹いるんですよ。全て保護した猫です。少しでも何かをしてあげるのが生きている私のしてあげることだと思っています。私は人間よりも猫や犬が好き(笑)人間は怖いわ。」
藤あや子「私も小さい頃は捨て猫を拾ってきては親に戻されて…を繰り返して、10匹くらいの猫が家に出入りしていたんですよ。」
フジコ・ヘミング「だからあなたは幸運なのよ!私も猫を拾い出してから幸運になってきたの。みなさんも捨て猫を助けてあげてください。」
小松監督「フジコさんは、家も衣装も全てフジコさんの作品で、おとぎ話の主人公みたいなんです。そんなフジコさんが僕は大好きなんです。」
◆女性として輝いている秘密と恋のこと
フジコ・ヘミング「演奏が思ったように上手くいかなくても、明日になったら次の演奏会のことを考えてくよくよしないの。自分に正直に生きること。(恋について)私は繊細で優しい人が好き。男性はダンディでお洒落じゃないと。この前、パリのカフェで犬を連れてお茶をしていたら、男性に「昔のパリジェンヌだね!」と声をかけられました。」
藤あや子「素敵ですね。私の場合は、常に女性に生まれたということを意識して、お洒落をして映画やお食事に出かけることかな。」
◆最後に
フジコ・ヘミング「なにかを悔やむということはこの世の中にないと思います。人のために生きていれば必ず神様は見てくださっていますので、みなさまはそうやって元気を出して生きていってください。」