日時:3月23日(金)
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷
登壇者:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ファティ・アキン監督
ゲスト:小島秀夫さん(ゲームクリエイター)
今回、11 年ぶりに来日を果たしたハリウッド女優ダイアン・クルーガー、そしてファティ・アキン監督、共演者のデニス・モシット・出演者に加え、兼ねてからファティ・アキン監督ファンを公言するゲーム・クリエイターの小島秀夫がジャパンプレミアに登壇をし、観客の大きな拍手に迎えられて、大興奮の中、舞台挨拶が行われた。
■来日の感想
ダイアン・クルーガー(以下、ダイアン):こんにちは。久しぶりに日本に来ることができて、とてもワクワクしています。私にとって大切な作品なので、お楽しみください。口コミもしてください。もしダメだったら、言わないでね。」
デニス・モシット(以下、デニス):大好きな日本に来ることができてとてもうれしいです!
ファティ・アキン監督(以下、監督):ありがとう。日本の観客に本作を見てもらうことはとても意味があります。私の作品は常に日本の文化に影響を受けているからです。それを分かち合えるのもうれしいです。
■本作を制作をした想い教えてください。
監督:本作は僕のパーソナルな作品です。私自身、家族を持つ父でもあるので、恐怖や怒りがあります。その想いをカティヤ・ダイアンを通して描くことができました。
■カンヌ映画祭女優章受賞のご感想は?
ダイアン:運がよければ、監督と役者が出会う時、共通の理解や情熱を持っていることがベストで、今回はそれができました。私の周りには、今回こちらのデニスみたいに、すばらしい役者をキャスティングされ、それ以外にもドイツの素晴らしい俳優が出ていて、私をサポートしてくれました。決して一人ではできません。今回、こういうみなさんに囲まれて演技できてうれしいです。
■母国ドイツ映画、ドイツ語での演技はいかがでしたか?
ダイアン:本当にうれしい気持ちでいっぱいです。25年も母国を離れていたので、ドイツ映画には以前からでたかったのですが、作品に恵まれませんでした。このファティ監督があらわれるまでは。ドイツ語で演技することは、故郷に帰ってきたような気持ちです。
■監督、ダイアンとの共演はいかがでしたか?
デニス:本当にすばらしかった。共演ができて光栄に思います。役者としてのダイアンは、私たちを助けてくれる存在でした。ダイアンのカティヤの演技は奇跡的です。
■ここで、ファティ・アキン監督のファンを公言する世界的なゲームクリエイター小島秀夫さんが、桜の花束を持ってお祝いに登場!
■桜の花束をもらっての感想
ダイアン:ありがとう。今回、母親と一緒に来日をしたのですが、桜の季節に来られてうれしいです。滞在を1日延ばしたいと考えています!
■小島さんとダイアンは以前からお知り合いのようで。
ダイアン:ロスで初めて会いました。実は、小島さんが制作しているゲームに私のパートナー(ノーマン・リーダース)が出ていて、その予告編の上映に呼んでもらったんですが、素晴らしかった。このような伝説の二人(監督、小島さん)と一緒できて、光栄です。
■映画の感想
小島秀夫(以下、小島):監督のいろんな作品を見て来ましたが、本作は集大成だと思います。エンタメ要素もあるし、スリリングでもある。最高傑作だと思います。傑作ですので、何回もみてください!ダイアンの演技は憑依しているようで、素晴らしかったです。
ダイアン:本当に恐縮です。(小島さんには)作品を深く理解してくれて、感動しています。この映画はドイツの事情を描いていますが、世界で上映をしていますが、日本の方も理解、感動してくれることは、とてもいいしるしだと思います。これからご覧になる皆様も共感していただけると思います。
■最後に一言
ダイアン:さよなら!映画を楽しんでください!
監督:楽しむというタイプの作品ではないですが、楽しんください。何か刺さるものがあったら、友達、家族全員、そして犬にも口コミしてください!そして初日(4/14)に観に来てください!