日時:1 月 11 日(木)
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1
登壇者:松岡茉優、渡辺大知、大九明子監督
松岡茉優主演映画『勝手にふるえてろ』が大ヒット公開中だ。主人公ヨシカには、映画、テレビに大活躍中の松岡茉優。映画初主演となる本作でコメディエンヌとしての才能を存分に見せつける。2人の彼氏には、黒猫チェルシーのボーカルであり、役者・映画監督としても独特の存在感を放つ渡辺大知と、DISH//でボーカル・ギターを務め、『君の膵臓をたべたい』、『恋と嘘』など話題作への出演が続く、人気急上昇中の若手俳優・北村匠海。”脳内片思い”と”リアル恋愛”の 2 人の彼氏、理想と現実、どっちも欲しいし、どっちも欲しくない…恋愛に臆病で、片思い経験しかないヨシカが、もがき、苦しみながら本当の自分を解き放つ!!東京国際映画祭観客賞受賞、公開初日満足度第1位(12/15 Filmarks 調べ)、そしてネット上でも「2017 年邦画 No.1」と話題沸騰中の痛快エンターテインメント作品となっている。 1 月11日(木)、キャスト・監督登壇による大ヒット御礼イベントが実施された。
上映後の満席の客席を通って登壇した松岡茉優、渡辺大知。28舘から現在37舘へ上映館を拡大し公開中の本作ついて、松岡の元には橋本愛や伊藤沙莉ら親友からの感想が届いているという。「私、忘れていたんですけど撮影中に橋本に甘えて泣きついていて。その時に『キツイけど、この作品で誰かを救えるかもしれないから頑張る』って言ったらしいんですよ。橋本から『スクリーンで見て茉優の言ってた意味、私もわかったよ』とメールをくれたのでとても嬉しかった。この作品が誰かを救ったり、明日を生きる励みになってくれたのかな」と感慨深げ。「伊藤沙莉と橋本愛という、私を 10 代から知っている同世代の尊敬する女優 2 人からメールをもらったことは、すごく励みになりました」と語った。
リピーターが多いということで、「リピーターの人!」と観客に手を挙げてもらった松岡。大半がリピーターで埋められた客席に向かって、「3 回見た人、4 回見た人!」と続けて、最後まで手を上げていた人は、なんと 12 回!!!「私でさえ 4 回なのに…」と驚きと興奮を隠せない様子。
渡辺は「もうライフワークですね!」と感謝を示した。渡辺はお正月に地元の神戸の映画館で客席から映画と観たそうで「映画を観終わった後、前を歩いていたカップルが(自分について)『なかなかいい味だしてたな。』と言ってるのを聞いて、思わずありがとうございますって思っていましたね。」と照れながらも披露。続けて大九監督も「新宿で前の女の子たちが、『(ヨシカの)あの病み方やばいよね!』っていう話をしていて、生活の中に溶け込んでいるんだって。街中でそういう感想を聞くっていうのは初めての経験でした。」と自身の作品の広がりを感じた瞬間を語った。
大ヒットに続いて、おめでたいこととしてイタリアで 4 月末に開催される「ウーディネ・ファーイースト映画祭」のコンペ部門、ドイツで 5 月に開催される世界最大の日本映画祭「ニッポンコネクション」、米ニューヨークで 7 月に開催される日本映画の映画祭「JAPAN CUTS」に選出されたことが発表された。
「ピンときませんね……」と驚いていた松岡の心配事が「”空耳アワー“ってわかる?」という映画内の小ネタだったことに場内から笑い声が。それに対して大九監督は「小ネタが伝わるかどうかはさておき。ヨシカはなんでこんなに怒っているんですかっていう質問が東京国際映画祭でも出ていましたよ。」と言葉の壁を超えて伝わる映画の力を述べた。さらに大九監督からの「映画は時間も超えるんですよ。10年後にも初主演映画としても見られていくんですよ。」と松岡を鼓舞するコメントに対して、「映画って、海を越えるし、言葉の壁も超える。私がヨシカとして生きた時間を理解してくれるんだ」と笑顔で語った。
大学入試センター試験が今週末にあるということで、受験生へエールを求められた登壇者たち。松岡は「高校卒業してから大学にはいかなかったけど、この仕事に向き合いたかったので。父親に話したとき4年間で芽が出なかったら大学にはいってくれって言われました。でも私は行く気はなかった。やっぱり自分の悔いが残らない毎日にしてほしい。自分さえ悔いがなければいいと思いますので、周りには“勝手に言わせておけ”って感じで、自分の信じた道を進んでほしいなと。」続けて渡辺は「自分の周りでは自分の意思とそぐわない決断をしている人がいたので、自分の選択に覚悟とか決意をもってほしい。頑張ってください。いや、一緒に頑張りましょう!!」と熱いエールを送った。
最後に、本日1月11日が鏡開きの日ということで、大ヒットと海外映画祭出品を祝って、3名は大きな酒樽で鏡開きを実施。松岡が「この映画がこれからももっともっとみなさんの心の支えになればと思います。そして、いつか皆さんがこの作品を劇場で見たことを自慢できるような女優になっていきたいと思います!」とこれからのさらなる飛躍を宣言して、イベントは終了した。
★『勝手にふるえてろ』海外映画祭へ出品決定!!
◆ウーディネ・ファーイースト映画祭(コンペ部門)
イタリア /4 月 20 日~28 日開催
1999 年から開催されている、東アジアの映画と東南アジアの映画に特化した映画祭で、過去に日本映画は『百万円と苦虫女』、『BANDAGE バンデイジ』、『告白』、『テルマエ・ロマエ』、『俺俺』、『テルマエ・ロマエII』、『彼らが本気で編むときは、』が観客賞を授賞。
◆ニッポンコネクション
ドイツ フランクフルト/5 月 29 日~6 月 3 日開催
世界最大の日本映画祭で、フランクフルトの最も大規模で重要な文化イベントとされる
◆JAPAN CUTS
ニューヨーク/7 月 13 日~23 日開催 日本映画の映画祭