日時:1月6日(土)
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1
登壇者:渡辺大知、前野朋哉、大九明子監督
映画『勝手にふるえてろ』の公開を記念して、大九明子監督と主人公ヨシカに思いを寄せる二を演じている黒猫チェルシーの渡辺大知、駅員役の前野朋哉が舞台挨拶に登壇した。
渡辺、前野ともに監督としても作品を生み出しており、奇しくも3人の映画監督がそろう形となった。
本日が初見、しかもイベント直前まで客席で映画を観ていたという前野は開口一番「もうちょっと映画に酔いしれていたい。」と余韻に浸りながら、「自分の子供が旅立ったような気持ちです。キスシーンでは思わずため息が出ましたよ。うわっ、キスした!て。ほんとうにため息が出るようなラブストーリーですよね。大恋愛した気分ですよ!」と興奮して捲し立てる。そんな前野の姿に大九監督と渡辺は満面の笑みを見せた。登場人物の誰に感情移入して観ていたのかと問われた前野は、「ヨシカかな(笑)でも、二の気持ちも分かる!!とにかく、二ていうか、大知くんがめっちゃかわいい!大好き!!」と思いの丈を熱く語り、会場の笑いを誘った。渡辺はこのお正月に地元の神戸の劇場で本作を改めて鑑賞し、「二の憎めなさが、自分で観てもおもしろかった。客観的に見たら、二て結構かっこいいですよね。」と、自身が演じた二という役柄に対しての印象を述べた。
そんな渡辺に対して、大九監督は「はじめて脚本を見せた時に、役柄についてはあまり話さなかったよね。大知くんは映画全体に対しての印象を話してくれたのが、(渡辺自身も映画を)監督をしている人だなと思いました。」と振り返った。また、大九監督は二のキャスティングは絶対に渡辺以外は考えられなかったそうで、「ほんとうに大知くんに演じてもらえた良かったです。劇中で二が卓球をするシーンは、大知くんが実際にストイックに卓球に取り組んでいるという話を聞いて、脚本に取り入れたんです。二がものすごくかっこよく見えるシーンになって満足しています。」と制作秘話を明かした。トークが盛り上がりをみせてきたところで、司会から舞台挨拶の締めを促された三人は驚きの表情を見せ、前野は「勝手にふるえてろナイトとかやりたいよね。もっといろいろと話したい!」と提案をし、渡辺と大九監督も「お酒とか呑みながら語り合いたいね。」と賛同の意を表した。
最後に観客に向けて、「今年最初の映画が『勝手にふるえてろ』でほんまに良かったです。皆さんももう一度、二度と観てください!僕もあと何回かは絶対に観ると思います。」と前野は熱いメッセージを送り、渡辺は「いち映画ファンとして『勝手にふるえてろ』が好きだし、自分が出ていることを光栄に思っています。ちょっとでもこの映画のことを広げていって欲しいです。」と想いを伝えた。そして、満席の客席に大九監督は「お客さまの顔が見える、距離の近い場所で舞台挨拶が出来て良かったです。この映画をかわいがってくれたら嬉しいです。」と感謝した。