日時:10月22日(日)
場所:日テレらんらんホール
登壇者:染谷俊之、赤澤燈、廣瀬智紀
映画『逃げた魚はおよいでる。』の完成披露イベントが日テレらんらんホールにて開催され、W主演を務めた染谷俊之と赤澤燈、さらにシリーズ2作目から出演をしている廣瀬智紀の3名が登壇した。
『カニを喰べる。』(15)、『羊をかぞえる。』(15)、『天秤をゆらす。』(16)に続くシリーズ4作目かつ最終章となる本作。主演を務めた染谷は「カニ、羊、天秤と続いてきて、4作目は台湾で撮らせて頂くことになり、まさかカニ(1作目)を始めた頃には思ってもみなかったことなので、今回ファイナルということで淋しい気持ちもありますが、こうして皆さんにまた観て頂くことができ、とても嬉しい」とシリーズを通しての感想を謙虚に語った。
また、染谷と共にシリーズを通して主演を務めた赤澤は「改めて作品が続いていく事のありがたさや温かみを感じられることは、ファンの皆様のおかげだと実感しています」と感謝の思いを述べた。また2作目の『羊をかぞえる。』からシリーズには欠かせない存在となった廣瀬は「今回がファイナルということもあり、役の関係性や友情を凄く深い部分まで掘り下げられました。自分自身も役と一緒に成長できたと感じます」と本作への思い入れを語った。
本作でそれぞれ1人2役に挑戦した3人は「単純にやる量が2倍で、台本にも(染谷の役名)『田宮』と『タミヤ』があり、久々にこんがらがってしまって大変でした(笑)」と染谷。いつものお人好しの丸井とは正反対の荒くれ者を演じ分けた廣瀬は「皆さんに楽しんで貰えたらなという思いから、より役の差を出したのでもしかしたら丸井がよりバカっぽく見えているかもしれません(笑)」と撮影を振り返った。赤澤は3人の影武者も用意されていたことに触れ「染ちゃんの影武者はそっくりすぎて、間違えて智紀と僕と影武者の人で一緒に食事しちゃったぐらい(笑)」と冗談交じりに語り会場からは笑いが溢れた。また、台湾での撮影で印象に残っていることを聞かれた染谷は「現地のスタッフ、役者さんも台湾語だから何を喋っているか本当に分からなかったんですよ。でも何を言っているか分からないから本当に素のリアクションができた」と撮影を振り返れば、赤澤は「劇中でも台湾語だから本音を言えば相手の台詞の終わりが見えなくて困った」と海外撮影での苦労を語ったが、実際は苦労よりも楽しさが残っている様子。トーク中盤では3人が流暢な台湾語を披露する場面もあり、会場からは黄色い歓声が上がった。
最後の挨拶では「2014年から始まって2017年にファイナルを迎えられた。シリーズを多くの方々に観て頂けて本当に嬉しいです」(染谷)、「11月に過去作品のレンタルが始まります。過去の作品も素敵なので観てほしいです」(赤澤)、「ここまでくることができたのも応援してくれる皆様のおかげです。台湾での撮影は本当に楽しく、それが映画にも出ていると思います」(廣瀬)とコメントし、あたたかい拍手の中、舞台挨拶は盛況のうちに終了した。
映画『逃げた魚はおよいでる。』は12月2日(土)よりユナイテッド・シネマアクアシティお台場より順次公開がスタートし、11月2日(木)からは『カニを喰べる。』『羊をかぞえる。』『天秤をゆらす。』の前3作品のレンタルが開始される。