羽海野チカ原作の国民的人気コミック「3月のライオン」を、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が、『君の名は。』の神木隆之介を主演に迎え、連載10年を迎える年に運命の実写映画化!親子、兄弟姉妹、友達、師弟――人と人を結ぶ愛を求めて、魂がぶつかり合う感動のエンタテインメント2部作が、3月18日(土)より【前編】が、4月22日(土)より【後編】が全国公開となる。有村架純が本作で初の悪女役を演じ、ランジェリーに身を包んだ大人な女性の雰囲気を醸し出す、場面写真が解禁となった。
「第67回NHK紅白歌合戦」で紅組司会を務めあげ、2017年4月から放映のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の主演に決定するなど、今最も輝いている若手女優・有村架純。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)で人気を獲得し、数々の映画、TVドラマに出演している有村のこれまでのイメージは、「正統派」「清純派」。映画『3月のライオン』では、初の悪女役に挑んだ。
今回、解禁する写真は、零の隣でセクシーなランジェリーに身を包み、憂いのある表情を浮かべる有村の姿を切り取った写真。有村が演じるのは、両親と妹を交通事故で亡くした桐山零(神木隆之介)が、引き取られることになる幸田家の長女。プロ棋士を目指していたが、父から「零に勝てないなら無理だ」と諦めさせられ、父と零に愛憎半ばの感情を抱いている役どころ。有村は、零に罵倒を浴びせ、泣き叫び、プライドが高く気性が激しい香子を見事演じ切り、新境地を切り開いている。
大友監督は「有村さんは、香子の大切な感情をちゃんと捕まえてくれました。基本は親の愛情が違う方向へ向いていくのを横目で見ていた子供の“寂しさ”ですね。零とは血の繋がっていない姉弟だから、危うい関係性がにじみ出ることを期待したのですが、その点もとてもバランスが良かった」と有村を称賛。
さらに、父の弟弟子であるプロ棋士の後藤(伊藤英明)を好きになり、微妙な関係を続けている香子について、「後藤の表面的な強さとは裏腹の弱さを許容している部分も描きたかったので、原作のイメージよりもう少し大人の女性に作り上げました」と大友監督が語る通り、今回解禁された写真からも大人の色気が伝わり、有村の新たな一面に期待がかかる。
本作は、家も家族も居場所も何もなく、深い孤独を抱えてすがるように将棋に打ち込んでいた、17歳のプロ棋士・桐山零と彼をめぐる人々が、愛を求めて迷い、ためらい、ひるみながらも、それぞれの闘いへと突き進む姿が描かれる。