1月21日に日本公開されたマーティン・スコセッシ監督最新作『沈黙-サイレンス-』が、およそ60万人を動員、興行収入も約7億円を記録する大ヒットを続けている。遠藤周作の「沈黙」と出会ってから28年、スコセッシ監督が映画化を願い続けた本作は、第89回アカデミー賞《撮影賞》(ロドリゴ・プリエト)にノミネートされるなど、世界から高い評価を獲得している。
主演には、アカデミー賞《主演男優賞》にノミネートされたアンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソンらハリウッドで活躍する俳優に加え、窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、イッセー尾形、小松菜奈、加瀬亮ら、並々ならぬ情熱で参加した日本人キャストにも惜しみない讃辞が寄せられている。人間の強さ、弱さとは? 信じることとは? そして、生きることの意味とは?「人間にとって本当に大切なことは何か?」を問いかける、本作のメッセージが、現代を生きる日本人の心に静かに浸透している。
今回、大ヒット上映中の『沈黙-サイレンス-』ロングラン上映決定を受けて、本編映像が特別解禁となった。解禁された映像は、幕府に捕らわれ、投獄された宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)の前に通辞(浅野忠信)が現れ流暢な英語で棄教を迫る場面。
間もなく始まる尋問に備え、誤解が生じないよう通訳を担当すると自己紹介した通辞は、「長年教えるだけで何も学ばない」「我々の言葉を軽蔑している」と宣教師たちの態度を批判、「我々には、我々の宗教がある」と文化の相違を説く。
そして「仏陀は死ぬ。創造主ではない」と語るロドリゴに、“転ぶ”という言葉を耳にしたことはあるかと詰め寄る。
「転ぶとは、信仰を放棄し棄教することだ」と言葉を重ねた通辞は、「あなたが棄教しないと囚人が穴に吊るされ、あなたが転ぶまで一滴ずつ血を流す」と畳みかける。人々を救うために棄教するのか、それとも信念を貫いて殉教するのか—–。このシーンの後、ロドリゴは究極の選択を迫られ、物語は静かにクライマックスへと突き進んでく。この映像をチェックして、『沈黙-サイレンス-』を映画館の大画面で体感しよう。
動員60万人突破。ロングラン上映が決まった本作。2月27日(月)には角川シネマ有楽町にてキチジロー役・窪塚洋介登壇の舞台挨拶の開催も決定した。
映画『沈黙-サイレンス-』本編映像”神と仏陀”
https://youtu.be/P-L93I2R1Lc