日時:2月16日(木)
場所:イムズホール
登壇者:青木淳也、比花知春
MC:五領いつみ
『プラダを着た悪魔』(2006)で恋に仕事に奮闘しながら、人生で一番大切なことの見つけ方を描き、世界中の女性を夢中にさせたデヴィッド・フランケル監督の最新作『素晴らしきかな、人生』が、2月25日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他にて全国公開となる。2月16日(木)に映画『素晴らしきかな、人生』トークイベントが福岡にて開催された。
映画『素晴らしきかな、人生』は、人生ドン底の男ハワードが同僚・仲間・家族の愛や思いやりによって人生を取り戻す物語。そこで、「A型急性大動脈解離」を乗り越え、見事復帰したブルーリバー青木淳也と、先日実弟のりゅうちぇるが結婚したばかりの、シンガーソングライター比花知春によるトークイベントを開催。大人に贈る“人生の乗り越え方”で会場を盛り上げた。
本作の主題歌「レッツ・ハート・トゥナイト」をBGMに登壇した二人。映画について、青木は「十人十色の人生があり、自分に重なる部分があると思うので、きっと気持ちが入っていくと思います。帰る頃には温かい気持ちになる作品ですので、楽しんでご覧ください。」と感想を述べた。比花は、豪華なキャストやファッションについて、「女性の視点からは素敵なファッションを楽しみましたし、映像もとても美しいです。そして“愛”についても考え楽しませて頂きました。私自身、キャリアウーマンやカッコイイ女性像とはかけ離れすぎているので、憧れの女性を楽しみました。」と注目ポイントを語り、そして青木は、自身が体験したA型急性大動脈解離からの復帰になぞらえて「本当に死にそうになったのですが、僕自身はドン底だとは思っていませんでした。周りの皆さんの愛に支えられて、本当に一度もネガティブになることはなく一日も早い復帰に向けてリハビリも闘病生活も頑張ることができました。主人公のハワードも人生のドン底を味わいますが、そこから“這い上がる”という点では重なる部分がありました。本当は去年一杯は入院と言われていたのですが、年末には仕事への復帰もさせていただけました。皆さんのおかげです。」と、語った。
更に話題は、本作のテーマの一つである「愛」について。昨年末、実弟のりゅうちぇるが結婚したばかりの比花は、「結婚で変わった大きな変化はなかったけれど、「情熱大陸」で彼のしっかりした男らしい部分が伝わったのではと思います。“ちぇるちぇるらんど”とか言ってるわりには沖縄への愛がある子なので、カラオケとかに行くと沖縄の歌なんですよ(笑)。」とりゅうちぇるの幸せの秘訣エピソードも披露。また「プロポーズするというのは、LINEで報告が飛んで来た」と姉弟の仲の良さをうかがわせた。そして、最近愛を感じたエピソードは?という質問に、青木は「1月に誕生日を迎えたのですが、遅くなったけど…と、昨日先輩・後輩たちがサプライズをやってくれたんです。そしたらケーキに“1”というローソクが立っていました。今年で35歳だけれど、(病気から)蘇ってまた新しい人生、1歳の誕生日だよ、というメッセージが込められていたんです。僕が休んでいる間も、先輩たちが代わりに番組をつないで僕の戻る場所を作ってくれていました。これから2歳、3歳と頑張っていきたいです。」と答えた。比花は「弟だけではなく、妹の結婚も決まったんです。家族も増えますし、これからもこの幸せが続いて行けばいいなと思います。」と、嬉しそうに語った。
映画のタイトルの通り、「素晴らしきかな、人生」と思ったエピソードは?との問いに、「病気になる前は、いつ死んでもいいくらいに日々を楽しもうと思っていました。でも死んじゃだめだと感じるようになったので、病気もいい経験だったのかなと思っています。今は生きていることが幸せ。できることなら100歳まで生きて生きていたいですね。」と青木、「私は出身が沖縄で、音楽を続けながら東京に行ったりもしましたが今は福岡で活動しています。歌うことで、辛いこともありましたが、こうして応援してくれる人達との巡り合いがあって今がある、すごく素敵な人生だと思っています。これからも大好きな第二の故郷・福岡で頑張っていきたいと思います」イベントを締めくくった。