日時:1月29日(日)
場所:大阪ステーションシティシネマ スクリーン1
登壇者:佐々木蔵之介、横山裕、小林聖太郎監督
1月29日(日)、大阪ステーションシティシネマにて行われた公開記念舞台挨拶に、佐々木蔵之介、横山裕、小林聖太郎監督が登壇した。ついにお披露目となった本作の上映後、満席の観客が興奮冷めやらぬ中、登壇者が登場。割れんばかりの拍手に包まれ登壇した3人に、観客から「お帰りなさい!」と温かい声が掛けられた。
佐々木「関西の人には是非とも観てほしい映画です。今日はこんなに大勢の方に集まっていただき、本当に嬉しいです!短い間ですが楽しんでいってください。」
横山「朝早くから観ていただいてありがとうございます。本当に大阪の映画が生まれて、僕も大阪で生まれて、こうやって大阪で舞台挨拶ができるということを本当にうれしく思います。短い時間ですが楽しんでいってください。」
小林「お忙しい中本当にありがとうございます。面白かったですか?面白いと言わざるを得ない状況に追い込んでおりますけれども(笑)!今日は皆さんとお会いできて凄く嬉しいです。ご家族や友人にも是非面白さを広めてほしいなと思います。よろしくお願いします。」
いよいよトーク開始という場面で、佐々木から「ちょっといいですか?」と一声。
佐々木「急遽思い立ったんですけれども、私、桑原は二蝶会を破門されまして。ずっと劇中で名刺を配ってたんですけれども、破門されたのでこの名刺はいりません!ですから、皆さんにプレゼントします!」
佐々木からのサプライズ提案に会場は悲鳴に近い歓声が。佐々木と会場全員とのじゃんけんには、横山と小林も参加し大いに盛り上がりました。見事勝ち残った5名に、劇中で使用された名刺を佐々木が直接手渡しに客席へ向かうと、「めっちゃええ匂いするー!」と大阪らしい反応が返ってきた。
これには、横山「めっちゃ大阪って感じですね。『ください』じゃなくて『ちょーだい!』ですもんね。」
佐々木「配り行こう思ったら皆手ぇ出すから「勝ったんかな」思うたら違いますもんね」と登壇者・観客ともに大盛り上がり。
また、劇中での関西弁について、
小林「原作は文字なので、イントネーションが伝わらない分濃い目の関西弁を使うよう工夫してあるんですが、そのままやるとコテコテになってしまうので、自然にしていきました。ただ、本当に今風にしていいのかというのもあり、たまには「こんな言葉あったんやなぁ」と感じるような要素も残しています。」
佐々木「実際に今日見ていただいて、ベッタベタの関西弁でないことは感じていただけたと思います。関西じゃない人が作るとベタベタになってしまいがちですが、僕らは関西人なのでちょっと乾いた、ドライな関西弁に出来たんじゃないかと思います。」
横山「べたついてないですよね」
大阪でのロケの思い出について
横山「結構大阪の街を歩くシーンが多かったんですが、僕は隣に北川景子ちゃんがいたので、『北川景子が大阪歩いてる…!』と思いながらやってました。」
すかさず、小林監督から「ずっと思ってたけど、なんでフルネームなん?(笑)」とツッコミが。
佐々木「でも宗右衛門町のロケは実は新地(北新地)やったんですよね。『新地、北川景子連れて歩いてる』っていう状況…」この発言に、観客から「フ~!」と声が飛び、登壇者は口々に「大阪やなぁ~」と感慨深げだった。
佐々木「僕はあべのハルカスが印象的でした。初めて行ったので。えらい高いところに観光客がいっぱい集まってて、みんなワーワー言うてるのに、そこでヤクザの役をやっている、という状況が面白かったです。」
横山「ミナミのほうでもロケしたんですけど、あそこ綺麗になってますね。昔、橋のあたりとか落書きだらけでしたよね。」
佐々木「先週通天閣でもイベントをやったんですけど、あのあたりも綺麗になってましたね」
横山「通天閣もちょっと(高さが)伸びてるっていう噂で…」
避雷針設置の為、5m伸びたという解説が入ると、横山「『通天閣、5m伸びる』ってなかなか面白いですよね(笑)」と笑いが起こった。
また、本作でここはもう一度注目してみてほしい!と言うポイントについて、佐々木「僕の熱唱シーンですかね(笑)。恥ずかしいですわ。あれは地上波では流さんと、映画館だけにしてほしい…」
と照れながらコメント。
横山「僕はやっぱり、『吐いたツバよう飲みませんねん』って言うシーンかな。あそこはやっぱり、二宮が漢になったというか、ついに反抗心をみせたシーンなので、注目してみていただきたいと思います。」
これには会場からも拍手が。
小林「ここっていうポイントっていうと難しいんですが…月亭可朝さんかな(笑)まあ、どうでもええんですけど」
間髪入れず、佐々木・横山から「どうでもよくは無いでしょ!」と総ツッコミ。
小林「ごめんなさい、どうでもよくはないです(笑)!気付く人がいるかいないか、それぐらい溶け込んでいるので、2回目は是非見つけていただきたいです。」
イベントの最後には、
小林「さっきも言いましたが、2度3度観ていただけると嬉しいですし、周りの方にも「面白かったよ!」と勧めていただきたいですね。
作中のセリフにもありましたが、物事いろんな見方があって、作品の感想もそれぞれだと思うので、それも含めいろんな人に広がっていけば嬉しいです。」
横山「本当に、関西の方にこの映画を観てほしいという思いが強いです。やっぱり、関西人はこんだけ素敵なんだぞ、というのがこの作品を見れば伝わると思うんです。本当に、ここにいる皆さんと会ったのも何かのご縁ですから、またお会いできるようにしたいですし、是非、皆さんと一緒にこの映画を大きく育てていきたいです。今日は本当にありがとうございました!」
佐々木「おととしの冬から動き出したこの作品。みんなで性根を込めてこの作品を作り上げました。ここにいる皆さん、一蓮托生です。ぜひ、宣伝してください。ありがとうございました!」
また、本作が無事公開されたことを祝し、会場全員で「大阪締め」を行いました。
登壇者全員が『破門 ふたりのヤクビョーガミ』仕様の法被を羽織ったところで佐々木が大声で、「打(う)ーちましょ!」「もひとつせぇ!」「祝(いお)うて三度(さんど)!」と観客に呼び掛けるのに合わせ、息の合った手拍子が劇場に響き渡り、会場が一体となって本作の封切を祝った。