1991年に勃発した「クロアチア紛争」を背景に、敵同士となった若き男女の許されぬ愛を描き、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した映画『灼熱』の予告編が公開された。
『灼熱』予告
https://youtu.be/Wt0Zqpz1LdY
1991年、クロアチアのユーゴスラビアからの分離独立をめぐり、国内に住むクロアチア人とセルビア人との間で民族対立が激化。昨日まで隣り同士だった住民が、民族の違いを理由に殺し合う戦いへと発展した。『灼熱』ではセルビア人の娘とクロアチア人青年を主人公に、紛争が勃発した1991年、終結後の2001年、平和が戻った2011年と、10年ごとに展開する3つのラブ・ストーリーが描かれる。
一夜にして敵同士となり悲運をたどる1991年の「イェレナとイヴァン」、紛争終結後の2001年、互いの民族を憎みながらも激しく惹かれ合う「ナタシャとアンテ」、そして2011年の現代、過去の憎しみを乗り越えようとする「マリヤとルカ」。これら3つの時代の異なる物語を、同じ俳優たちが演じることで、時代を超えてひとつの愛が紡がれる様を鮮やかに表現。斬新な演出と俳優たちの演技が絶賛を浴び、みごとカンヌ国際映画祭受賞の快挙を成し遂げた。
主演のティハナ・ラゾヴィッチは、過去にダニエル・クレイグやメラニー・ロラン、キャリー・マリガンらを輩出した「ヨーロピアン・シューティングスター2016」に選出され、将来を嘱望される若手スターの一人として熱い注目を浴びている。
監督は 『アンダーグラウンド』エミール・クストリッツァ、『ノー・マンズ・ランド』ダニス・タノヴィッチの系譜を継ぐ次世代の旗手として注目される、クロアチア出身のダリボル・マタニッチ。