ヘミングウェイ、フィッツジェラルドら数々の世界的有名作家を見出した実在の名編集者マックスウェル・パーキンズと37歳で短い生涯を閉じた天才小説家トマス・ウルフの人生と友情を描いた映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』(原題:Genius)が、10月中旬に公開されることが決定した。
1920年代のニューヨーク、『老人と海』『グレート・ギャツビー』などの名作を手がけた編集者パーキンズ。ある日彼の元に無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。彼の才能を見抜いたパーキンズは、感情のままにペンを走らせ、際限なく文章を生み出すウルフを父親のように支え、処女作『天使よ故郷を見よ』をベストセラーに導く。そして、さらなる大作に取りかかる2人は昼夜を問わず執筆に没頭。パーキンズは家庭を犠牲にし、ウルフの愛人・アリーンは2人の関係に嫉妬し胸を焦がす。やがて第二作が完成。ウルフは「この本をパーキンズに捧げる」と献辞を付け足し、ヨーロッパへ旅立ってしまう――。
寡黙な編集者・パーキンズを演じるのは『英国王のスピーチ』『キングスマン』のオスカー俳優、コリン・ファース。自由奔放な作家・ウルフを『シャーロック・ホームズ』シリーズのジュード・ロウが演じ、父と息子のように惹かれ合う運命の絆で結ばれた2人の男を熱演する。
また、ウルフを支える愛人・アリーンにニコール・キッドマン、『グレート・ギャツビー』の作家 F・スコット・フィッツジェラルドをガイ・ピアースが演じる。
脚本は『007 スカイフォール』のジョン・ローガン、監督はトニー賞を受賞した演出家マイケル・グランデージが務め初監督作品となった。