6月17日の全米公開を前に、映画『ファインディング・ドリー』のワールドプレミアが米現地時間の8日、ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターで開催された。
世界初お披露目の場となった今回のイベントには、製作総指揮のジョン・ラセターをはじめ、アンドリュー・スタントン監督やアンガス・マクレーン共同監督、ドリーの声優を続投するエレン・デジェネレスらが登場。会場を盛り上げた。
今作は忘れん坊のドリーが家族の思い出を探すため、ニモ、マーリン、ドリーに加え新キャラクターのタコのハンクが、危険がいっぱいの“人間の世界”に飛びだし、ドリーの家族の秘密を巡る大冒険を巻き起こす感動のアドベンチャー・ファンタジー。新しいキャラクターで、ドリーと行動をともにする新たな仲間の謎のタコ・ハンクについてラセターは、「タコは水族館などの場所で脱走アーティストで、どこからでも抜け出せると聞いたんだ。そこから、すごく賢いキャラクターにした。また、タコがカモフラージュする姿はすごく面白くなると思った。抜け出して、迷って、人々から隠れて……とても面白いと思うよ」とその魅力を絶賛した。
スタントン監督もハンクについて「すばらしく気難しいキャラクターで、ひとりぼっちで孤独でいたいタコのキャラクターを作ろうと思った。ドリーとコンビにするには完璧なキャラクターだ。『ファインディング・ニモ』で、マーリンでうまくいったしね。それに、水から外に出られるし、どこでも這って行けるし、小さなスペースにも入れる。移動する手段としても完璧だった」とキャラクターの魅力を熱弁した。
世界が期待する『ファインディング・ドリー』だが、日本では先日さかなクンが日本語監修を務めることでも大きな話題となった。さかなクンといえば「ギョギョ!」の決め台詞だが、ラセターは「日本の皆さんが『ファインディング・ニモ』をどれだけ愛してくれているか知っているし、『ファインディング・ドリー』も同じくらい好きになってもらえると思う。最後に……ギョギョ!」。続いてアンドリュー監督も「さかなクン覚えているよ! 日本の皆さんも映画を楽しんでね! ギョギョ!」とさかなクンばりの“ギョ挨拶”で、日本のファンに熱いメッセージを送った。