「X-MEN」シリーズの最新作『X-MEN:アポカリプス』のロンドンプレミアが英現地時間の9日(日本時間10日)、ロンドン最大のスクリーンを有するBFI IMAX Southbankで開催され、豪華キャストが集結した。また、日本公開日が8月11日に決定した。
実施されたロンドンプレミアは、全米をはじめ各地で大ヒットが予想される「X-MEN」シリーズの集大成となる作品のお披露目というだけあって参加者も超豪華。「X-MEN」シリーズ生みの親であるブライアン・シンガー監督はもちろん、米経済誌「Forbes」が選ぶ2015年度「最も稼いだ女優」ランキングでトップを飾ったジェニファー・ローレンスが、マリリン・モンローを彷彿とさせるセクシー衣装で登場。そしてシリーズの顔とも言えるプロフェッサーXを演じたジェームズ・マカヴォイ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でメインキャラクターであるポー・ダメロンを演じたオスカー・アイザックらも出席した。
スタッフ&キャストの主なコメントは次の通り。
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■ブライアン・シンガー監督
X-MENシリーズを次のレベルに前進させたことについて
全く新しいストーリーで、今までにないタイプの悪役が登場し、今まで以上にスケールの大きいシーンが盛りだくさんだ。それゆえ、多くの挑戦があった。とにかく、これまでとは全く違うストーリーにしたかった。
悪役「アポカリプス」について
今作に登場する悪役の素晴らしい点は、マグニートーとは異なるタイプの悪役なんだ。ミュータントと人間を別モノとして見ない。彼は古代の悪役だ。何万年も前のキャラクターなんだ。超強力なパワーを持ち、他者のパワーをも吸い込んでしまう。悪役を演じたオスカー・アイザックは才能高き素晴らしい役者だよ。彼を迎えることができて僕は本当に恵まれていた。
映画のアクションと様々な感情について
今まで以上の凄いアクションが詰まっている。最新技術を駆使したよ。同時に、今作には多くの感情が行き交っていると思う。その点をとても気に入っている。俳優たちはキャラクターの感情をとても豊かに表現してくれた。
オリジンストーリー(起源物語)を作ることについて
特に若いキャラクターが、成長した姿とは全く違う人だったということが分かる面白い内容になっているよ。まるで起源物語のような役割も果たしていると思う。これまでX-MEN作品を観たことがない人でも大丈夫な内容だよ。
客の反応について
歴代のX-MEN作品でも表現されている中心的なテーマ、忍耐について何か感じたり考えたりしてくれたら嬉しい。そして、過去の作品にも立ち返って観てもらえたらいいね。
X-MENの普遍的な魅力について
素晴らしいキャラクター、ワクワクするような感覚、素晴らしいキャストと、普遍的なテーマがX-MENの魅力だと思う。
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■ジェームズ・マカヴォイ(プロフェッサーX)
今作がX-MENの物語のどのステージから始まるかについて
キャラクターたちがようやく自分の存在を受け入れつつあるという状況で物語が始まる。ただし、レイヴン(ミスティーク)だけはまだ少し混乱している。僕が演じるキャラクターは特に落ち着いている。世界を救いたいという大袈裟な考えを持たず、一人ずつ助けていければいい、と思っている。学校に勤めているんだけど、社会福祉士と先生の両方の役割を同時に担っている感じで、彼は自分の職業に満足している。だけど、彼らを立ち上がらせる出来事が起きる。とにかく、その出来事は彼らの平和な生活を邪魔し、再び戦うことを強いる。
今作「アポカリプス」がこれまでのX-MEN作品をどのように超えるかについて
今まで以上の凄いアクションが満載だよ。というのも、ミュータント社会の終焉ではなく、世界の全てのものの終焉についてのストーリーだからね。過去の作品よりも断然スケールが大きいよ。僕からしてみれば、映画の一番の魅力は家族というテーマだと思う。過去の作品も家族をテーマとして扱ってきているけど、今作は家族というテーマがはっきりと描かれている。映画の中で、自分たちが今や家族となっている、という会話も登場するぐらいなんだ。
映画の魅力について
観客は大いに楽しめる作品だと思う。関係者全員が持てる力を全て発揮した作品なんだ。特殊効果も凄いし、監督も脚本家も素晴らしい仕事をしている。世界一のキャストも揃っているしね。スーパーヒーロー映画とは思えないような素晴らしいキャストだよ。観客はきっと圧倒され、満足のいく作品だと思うよ。
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■オスカー・アイザック(アポカリプス)
自分が演じる「アポカリプス」というキャラクターについて
かなり大きな存在だよ。彼は世界的な大計画を企てているんだ。世界を変えたいと思っているんだ。大きくて、青くて、乱暴者だよ。
監督ブライアン・シンガーについて
監督はこのジャンルのゴッドファーザー(父親)的な存在だよ。ベストなキャストを探し求め、ストーリーをリアルに表現しようと真剣に取り組んでいる。監督はとても知的で、作品に対する理解がとても深いね。
映画の魅力について
観客は一大スペクタクルを体験すると思う。スケールの大きい破壊や、リアルな感情をきっと体験すると思う。多くのファンが待ち焦がれたX-MEN作品の決定版だね。一気に巨編へとレベルアップしている。ヒーローとなる以前の、X-MENの真の姿を垣間見ることもできる作品だよ。
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■ジェニファー・ローレンス(ミスティーク)
「X-MEN:アポカリプス」のストーリーについて
『X-MEN:フューチャー&パスト』の10年後の世界が舞台になっているの。キャラクターたちがみんな散らばっている状況で、私はミュータント社会を救うべく、一人で戦い続けているの。チャールズ(プロフェッサーX)はやっと学校の先生になって、マグニートーの状況はあまりにも悲しくて話すことができないほどよ。新しいキャラクターもたくさん登場するわ。
今作においてミスティークが置かれている状況について
ミスティークが本当に成長し始めている気がするわ。チャールズに反抗するだけではなくなってきているの。チャールズとは違う世界観を持っているけど、やっと共通するものを発見したの。
映画の魅力について
どことなく恐い感じもあるわ。スリリングで、ちょっと恐い。だけど、とても感情的な作品だわ。とてもワクワクするわ。素晴らしい才能を持つ新しいキャストも迎えているわ。オリビア・マンのファイトシーンは本当に凄くて、素晴らしいパフォーマンスを見せているわ。キャストの多くがアクションをレベルアップさせているわ。
三部作完結ということですが、今の気持ちは?
終わりという気がしなかったわ。キャストとは普段から仲良くしていて、いつも会ったりしているの。今まで何度も別れては再会して、というのを繰り返してきているので、今回もお別れという気がしなかったわ。