園子温監督最新作『ひそひそ星』と、園監督を追ったドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』の2作品の予告編が公開された。
『ひそひそ星』予告
https://youtu.be/xADIJwYjC8s
『園子温という生きもの』予告
https://youtu.be/omoo8UkHxl0
『ひそひそ星』の予告編で描かれるのは、星から星へと移動する宇宙船の中の、蛇口の水滴やマッチの点火といった様々な“音”や、お茶をすすり丁寧に掃除をし、ぼんやり外を見るなどして過ごす鈴木洋子の宇宙空間での暮らし。届けるのは、1枚の写真やフィルムの切れ端といったささやかなものばかりだ。そして、いくつもの星に降り立ってはかつて人々でにぎわった街や海辺に荷物を届けていく。そして、“30デシベル以上の音を立てると人間は死ぬおそれがあります”というナレーションで紹介される“ひそひそ星に降り立つ。
昨年のトロント映画祭では“ミニマリスト・サイファイ(Minimalist Sci-Fi)が現れた”と絶賛された『ひそひそ星』。静けさとたおやかさと深い哀切と独特の詩的表現に満ちた同作品の魅力が伝わる映像になっている。
一方、『園子温という生きもの』の予告編でまず映されるのは、自身のアトリエで自由奔放な絵を手に「人間っていうものは “いい”とか“悪い”じゃないんです」と熱弁をふるう園監督の姿。そのほか目を閉じ考え込む姿、ライブハウスでのパフォーマンス、渋谷駅のハチ公像前で警官に事情聴取される姿など、映画監督にとどまらない園の活動をつぶさに追っていく。また、「若い頃の園子温役とか絶対やりたい」と熱く語る染谷将太や、「自分のことをよくやったなと思う」と涙ながらに語る妻・神楽坂恵といった、関係者による貴重な証言も収録されている。