今年11月に豊洲への移転を予定している、東京都中央卸売市場を捉えたドキュメンタリー映画『TSUKIJI WONDERLAND (築地ワンダーランド)』が10月15日より全国で公開されることが決定した(東劇では10/1より先行公開)。
日々そこで働く仲卸の人々の営み、使命感を持って働く姿、料理人との間で繰り広げられるプロ同志の真剣勝負、四季折々の魚たち、刻々と表情をかえる築地の息遣い――。 世界のトップシェフから、旅行者まで世界中の人々を魅了してやまない“TSUKIJI”。日本の食文化の集積地、その知られざる世界を築地を支え続けてきた人々の物語を通して描ききる。この映画でしか観ることができない築地の世界を堪能したい。
日本での公開と併せて、各国映画祭への出品や海外での公開も予定されている。
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■東京魚市場卸協同組合 理事長・伊藤淳一氏コメント
松竹さんよりこの企画の話を伺ったのは2013年冬。1年を通して、築地と仲卸の姿を追いたいという企画に、私どもの仕事のこだわりを感じてもらえるならと協力を決めました。また、市場の移転の前に、この築地の姿を後世に残したいという思いもありました。
築地にとって1年以上にもわたる映画撮影は初めてのこと。様々な要素が複雑に絡み合う築地市場をどのように撮影し、描くことができるのか不安と期待もありました。ようやく出来上がった映画には、四季折々に表情を変える築地の姿とともに、これまで日々市場で営みを続ける者だけが見ることのできる“築地”が映し出されていました。
凍えるような寒い日も、うだるような暑い日も、雪が降っても、嵐の中でも、休むことなく、魚を仕入れ、お客様の元にお届けする。それが仲卸の仕事です。
築地に集うすべての人々が、世界一の魚市場と称される“築地”のエネルギーを生み出しています。この映画を通して、未だかつて誰も見たことのない“築地”の世界を観てもらえたらと思います。
世界中の多くの人、そして特にこれからの日本の魚食文化を次いで行く若い世代の皆さんに、ぜひこの映画を観てほしいと思います。