日時:2月27日(土)10:20~10:50(上映後の舞台挨拶)
会場:新宿バルト9 シアター9
ゲスト:松山ケンイチ、倉科カナ、溝端淳平、田山涼成、温水洋一、ピエール瀧、松原秀氏(脚本)、鬼ヶ島・おおかわら(脚本)、山口雄大監督
映画『珍遊記』が初日を迎えた27日に舞台挨拶イベントを行い、主演の松山ケンイチら豪華俳優陣がゲストとして出席。“伝説のギャグマンガ”の実写映画公開に際し、松山は「色々下ネタが多いけど、映倫規制は入っていないんです。3歳からでも観られるから子供、友達、連れてきてくれれば、皆大喜びだと思います。どうぞよろしくお願いします」と、ファンにメッセージを送った。
イベント中の主なやり取りは次の通り。
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松山:おはようございます。朝イチから観る映画ではありませんが、本日はありがとうございます。
倉科カナ:早い時間からお下品な映画のために(笑)ありがとうございます。
溝端淳平:鼻が綺麗なままでご挨拶させていただきます。現場では(役どころの)豚鼻が似合っているとか言われていたので今日もつけようか迷っていました(笑)。
田山涼成:朝からちんこちんこと大丈夫でしたかね(笑)。今回この役を演じて、杭が出きっちゃうと打たれないということに気付きました。真実が見えてきた気がします。
温水洋一:クソ素晴らしい映画に出られて、間違いなく代表作のひとつになりました。
ピエール瀧:(自分を指して)これが(松山さんを指して)こうなる前です。こんなに早くからファンキーな皆が集まってくれて、楽しい週末にしてください。
松原秀氏:午前中からちんこうんこやっている映画をこんなにたくさんの大人たちが観に来ていて、日本は幸せな国だなと思います(笑)。
山口雄大監督:舞台挨拶でこんなにうんこちんこ出てくる映画は他にはありません(笑)。本編には隠しうんことかもあるので、何個あるかぜひ数えてみてください。何回でも観にきてください。
役作りの苦労、出来上がった映画を観た感想は?
松山:この映画での山田太郎は原作と見た目が全然違うから、どういう風に作り上げればいいのか悩みました。大事なのは外見もだけど内面、にじみ出てくるものだと思ってやっていました。モデルにしたのは『七人の侍』の菊千代、“無責任シリーズ”の植木等さん、千原せいじさん、そして松岡修造さんの日めくりカレンダーで、この4人がこの役を演じるうえで柱になっていました。楽しんで演じることができました。
映画の感想をふまえて続編が実現したら出演しますか?
倉科:やりません(笑)。撮影中は特殊メイクに4時間ぐらいかかって本当に大変で、二度とやるか、本当にやるもんかと思っていたけど、時が経つとまたやりたくなってきてたんです。でも、先日松山さんたち皆さんと食事に行った時、松山さんが“続編では(倉科さんが)バトルスーツを着ないとやらない”とか言いだして、またやりたくなくなりました(笑)。
松山:バトルスーツはアリだと思うんです。あの衣装だと動きに制限が出てくるし、次やる時は色を変えていかないと(笑)。
ピエール:何なら今度は玄奘が素っ裸になっちゃえばいいじゃない(笑)。
韓国ロケについての感想は?
溝端:すごく楽しかったですね。オープンセットが本当の街みたいで、板尾創路さん、今野浩喜さんの自前の胸毛、僕もぼったくり宗教の教祖をやったりして。龍翔軍団のおおかわらくんは韓国ロケが楽しすぎたのか、帰国した次の日に早速、新大久保に行ったりしてましたよね(笑)。
ばばあ役の笹野高史さんとの共演についてどうでしたか?
田山:本当に出過ぎた杭は打たれないんです(笑)。まさかあの方と野原で子供が生まれるようなことをやるとは…(笑)。20歳ぐらいの気持ちで、忘れかけていた春を思い出しながらやりました。だから、今日、笹野さんがいないのは寂しいです。
キレキレのアクションシーンについて教えてください。
温水:松山くんとはお互いに別々に準備していて、僕は事前にジャッキー・チェンを観たりしていました。撮影は1日でやったけど、松山くんにリードしてもらってなんとかやりました。
松山:メチャメチャ動けてたのに(笑)。
山口監督:温水さんは謙虚すぎるんです。バッチリできてましたよ(笑)。
松山:最強の生きものでしたよ(笑)。
温水:僕だけ特殊メイクもなく普通のままでした(笑)。
特殊メイクについて、原作に続いて映画にも出た感想は?
ピエール:電気グルーヴとして町一番のかぶき者として出ていた身として、断るわけにはいかないから(笑)。この特殊メイクは、すごく時間がかかるんですよ。それで、仕上がった姿を自分で見て、“これ、俺じゃなくてもよくね?”と(笑)。撮影を深夜までやって2~3時にようやく終わって、翌日撮影が6時とかからなのに、“特殊メイク取らなくてもよくね?”と(笑)。
お気に入りのシーンを教えてください。
松原氏:太郎の理由なきイタズラが最高ですね。でも、やられた人はあんまり怒っていないんです。松山さんが演じた太郎には嫌われない独特の魅力があります。
山口監督:植木イズムを入れたところですね。肩を叩いて財布がピュっと出てくるところとか。
台湾、香港、マカオほか世界8つの国と地域に販売が決定したことについて、感想をお願いします。
山口監督:ヤバイですね(笑)。日本がこういう国だと思われてしまいます…元ネタ(西遊記)自体がアジアでは有名だけど、日本流に解釈したんだと思われてしまうんじゃないかと。すべて漫☆画太郎さんの原作のせいなんです(笑)。