映画『ブリッジ・オブ・スパイ』が、米アカデミー賞ノミネートを受けて、トム・ハンクスとマーク・ライランスの関係性に焦点を当てた特別映像を公開した。
『ブリッジ・オブ・スパイ』特別映像
https://youtu.be/YgKsbnfNsOE
作品の舞台は、アメリカとソ連が一触即発の冷戦状態にあった1950~60年代。主人公のジェームズ・ドノヴァンは実在のアメリカ人弁護士。“普通の弁護士”ドノヴァンに与えられたミッション、それは、自身が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕らえられたアメリカ人パイロットの交換を成し遂げることだった。交渉の場は、敵地の東ベルリン。判断を誤れば即射殺という緊迫した状況のもと、ドノヴァンの孤立無援の闘いが始まる。
敵国の人間を弁護すれば、彼自身はおろか家族までもが世間の批判と軽蔑の対象になり、命の危険にさらされるかもしれないため、それゆえアベルの弁護人になることをドノヴァンは躊躇する。しかし、アベルに公平な裁判を受けさせたいと考え、弁護人として戦略を練るうちに、ドノヴァンとアベルの間には尊敬の気持ちが芽生え、絆が生まれていく。実際の娘が「父に連れられて、何度か刑務所のアベルを訪ねた。父は、彼と一緒に過ごす時間を楽しんで、彼との友情を大切にしていたわ」と明かしていることからも、実際に2人は互いに信頼し合っていたことが分かる。
アベルを演じたライランスは「スパイとして生きてきたアベルは、愛着や所属意識を持つことをずっと避けてきた。そんな彼がドノヴァンに興味を抱き始めるんだ」と自身の演じた役どころを分析するが、到着した映像ではまさに、ドノヴァンに興味を抱き始めてから、信頼へと変わっていく様子が描かれている。