直木賞受賞作家・小池真理子氏の半自叙伝的同名小説を映画した作品『無伴奏』が、1月29日から2月8日までスウェーデンで開催される「第39回ヨーテボリ国際映画祭」に正式出品されることが決定した。
プログラマーのフレディ・オルソン氏が作品を鑑賞し、「その美しく、非常に素晴らしいドラマにとても感銘を受けた」ため、今回の招待が決定。外国映画のコンペはデビュー作のみが対象となるため、 『無伴奏』はFive Continents部門での正式出品となる。
同映画祭は、フィルムマーケットも併設されている北欧最大の映画祭。昨年の来場者数は、延べ13万人。23の映画館および試写室で、塚本晋也監督の『野火』や河瀨直美監督の『二つ目の窓』など、450本の長編および短編の映画が合計1000回上映された。35のセミナーには約8000人が出席。1600人の監督、プロデューサー、ジャーナリスト、業界関係者が映画祭に出席した。また、併設されているノルディックフィルムマーケットでは、150人の海外のバイヤーや映画祭のプログラマーが新作を鑑賞していた。
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■矢崎仁司監督コメント
成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜など、今の日本を代表する若い俳優たちの素晴らしい演技を世界の皆さまにお届けするチャンスを頂きありがとうございます。この映画は1969年から71年、日本中が革命の嵐に吹き荒れていた、闘争の時代の中に生きた青春を描いています。愛と死とエロスは国境を越えるパスポートだと信じています。ヨーテボリ国際映画祭で私の作品が上映されるのは『三月のライオン』以来で、だからこそ、この愛のかたちを描いた映画が招待されたことが凄くうれしいです。ありがとうございます。