2014年に当時17歳でノーベル平和賞の最年少受賞者となった少女、マララ・ユスフザイの素顔を描いたドキュメンタリー映画『わたしはマララ』から、劇中アニメーションシーンのカットが公開された。
アニメーションシーンについて、デイヴィス・グッゲンハイム監督は「パキスタンについての報道を見ると、嫌なニュースを思い浮かべがちだ。だが、マララと彼女の父であるジアウディンが話す過去の思い出は素晴らしくて、まるで童話のように聞こえるんだよ! スワート渓谷の写真を見て、パラダイスのようだと思ったし、タリバンが来るまでは長く続く教育の伝統があった。そこで、タリバンに支配される前のユスフザイ一家の生活を描くために、美しく魅力に溢れたおとぎ話のようなアニメーションを使うことにしたんだ」と話す。
マララは、アニメーションの演出に対して「このストーリーをさらに美しく、パワフルなものに見せてくれたところがうれしかったです。これはデイヴィスのスキルが私の家族のストーリーと結びついたものです」と語っている。
パキスタンの山岳地帯は、日本が誇る名作アニメーションのモデルの一景とも言われており、今作で描かれるユスフザイ一家の貴重な思い出や、マララの名前の由来となった伝説が詩的で豊かに描かれるシーンは必見だ。