日にち:11月5日(木)
会場:TOHOシネマズ 梅田
登壇者:玉森裕太(Kis-My-Ft2)、西内まりや、三宅喜重監督
11月21日公開の映画『レインツリーの国』の舞台挨拶イベントが5日、大阪・TOHOシネマズ 梅田で行われ、主人公・伸を演じた玉森裕太とヒロイン・ひとみを演じた西内まりや、三宅喜重監督がゲストとして出席。今作で関西弁を使うキャラクターを演じた玉森の苦労話、役柄のために髪を切った西内の心境、また、大阪ならではの撮影秘話などで会場を盛り上げた。
イベントでの主なコメントは次の通り。
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■玉森裕太「関西弁はめっちゃ難しかったですね」
自分自身初の映画主演ということで、不安とか緊張とか関西弁とかたくさん高い壁がありましたが、こうやって皆さんに観てもらえて何より嬉しいです。
大阪での撮影は、時間にして2、3日しかなかったんですけど、関西の方はすごいフランクに絡んできてもらえて嬉しかったです。本番中に、「だれ撮ってるんや?」って大きい声で言われるし、そういう関西のノリというのはすごく感じました。名前を“玉ちゃん”と呼ばれることが多いのですけど、関西の方はイントネーション違うんですよね、それが新鮮な感じがしました。
関西弁はめっちゃ難しかったですね。25年間ずっと標準語だったので、関西弁指導の方と、監督も関西出身の方なので、撮影に入る前から練習はさせてもらっていました。本番では、ちょっとでも違ったら最初からやり直しで、徹底的に関西弁を叩きこまれました。関西弁で、「めっちゃ好きやねん」というのを超全力の甘えた感じで言われてみたいです。(観客から言われて)関西弁、なんかいいっすねー、ずっと聞いていられるなと思いますね。
この映画を通して、本当に人として学べるところがたくさんあったので、この心温まるラブストーリー、たくさんの方に観ていただきたいと思います。
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■西内まりや「髪を切って、自分と向き合ういいきっかけになった」
今回この映画を通して言葉の大切さとか、人と人の真っ直ぐ思いやる気持ちとか、家族愛とか、本当に得ることがたくさんありました。みなさんも何か感じていただけたら嬉しいです。感音性難聴という難しい役だったので、細かな演技もすごく求められていて、伝わっていたら嬉しいなという思いばかりです。
関西弁だとより男らしさというか、心にぐっとくるなというものがありました。この作品の中では、「髪切ってみぃひん?」と伸に言われるところが印象的で、ちょっとドキっとしました。実際に去年、この映画のために髪を30センチ切って、私自身も一歩踏み出せる、自分自身と向き合える、いいきっかけになるなと思ったので、一歩踏み出したい方は髪を切ってみるのは本当にいいと思います。この1年間、自分とすごく向き合えた時間が多かった気がします。
(印象に残ったシーン)最後のクライマックスのツリーの前のシーンは本当に寒かったんですが、玉森さんがチワワみたいに震えてたんですよ。私はけっこう平気だったんですけど(笑)。
この作品はメールを通じて出会って、メールのシーンもすごく多かったと思うんです。今の時代らしい画も多かったんですが、だからこそ、今なくなっている、言葉ひとつひとつを大切に贈っているという映画の中でのメッセージを、ぜひ心に残していただいて、明日からちょっと変わってもらえたら、感じてもらえたら嬉しいと思います。
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■三宅喜重監督「大阪弁史上いちばん素敵なラブストーリー」
僕自身が大阪出身ということもあって、大阪の皆様に観ていただけるのがとても嬉しいと思っています。関西弁は、大阪の人間ってちょっとニュアンスが違うと嫌じゃないですか、だからけっこう関西弁については厳しくやっていました。
(印象に残っているシーン)個人的に好きなのは、電車の中の玉森君が、壁ドンして嫌がられるシーンがあって、テストを何回してもうまい事いかなくて、本番の時に後ろのエキストラの人に玉森くんを無理に押してもらいました。あのムッっとしている顔は本当にムっとしているんですよね(笑)。
今まで出会った、大阪弁史上いちばん素敵なラブストーリーになっていると思います。若い方も、歳をとられている方も楽しめる映画になっていると思いますので、またぜひ観に来てください。