日本映画史上最強のスキャンダル=名優・長谷川一夫(林長二郎)顔斬り事件をモチーフに放つ、細野辰興監督10作目となる最新作『貌斬り KAOKIRI~戯曲「スタニスラスキー探偵団」より~』が、12月3日(土)に、新宿K’s cinamaにて初日を迎え、キャストと監督による舞台挨拶を行った。登壇者は主演の草野康太、山田キヌヲはじめ出演者勢ぞろいの計14名が登壇。夕方からの上映にも関わらず、劇場オープン時より行列ができる盛況ぶりで、封切初回となる18:10の回は満員のお客様の熱気に包まれ、キャスト、監督一同感動しきりだった。
■草野康太:今日満席にならなかったら役者をやめようと思っていました。やめることにならなくてよかったです。本作の中での舞台「スタニスラフスキー探偵団」の初日の前に、細野監督に「俳優にとって初日は俳優にとってハレの日だから。緊張じゃなく集中するんだといわれたことを思い出しました。
■山田キヌヲ:みんながむしゃらに走り切った作品です。ぜひ上映最終日までよろしくお願いします。
■木下ほうか:まさかね、こんなりっぱな劇場で上映できるとは思いませんでした。どうぞお楽しみくださいませ。
■佐藤みゆき:舞台と映画が交錯する映画の作りになっておりまして、私は舞台のほうには出ず、映画パートに出演しています。いい意味で不思議な血のようなものが感じられる映画になっていると思います。
■和田光沙:演劇がまるまる入っているので舞台と映画で2倍楽しんでもらえると思います。
■畑中葉子:下北沢の演劇に出ているとこに、細野監督に一緒に仕事したことないからやろうよと言われ、「わたしはちょっと出て光るタイプなのでちょっとの出番でお願いします」といったら本当にちょっとになりまして(笑)見逃さないようにおねがいします。
金子鈴幸:このK’s cinemaでは観客として来ていたので、自分の姿がスクリーンにうつると思うと緊張します。
■日里麻美:劇中では黒子という役なんですが、みなさんの熱量にあてられて、役者としての考え方も変わった映画になりました。
■向山智成:最後まで楽しんでいって下さい!
■森谷勇太:劇中一生懸命走っているのがたぶん僕です。見ていただけたら嬉しいです。
■嶋崎靖:湯布院映画祭で上映されたときに「長い時間ありがとうございます」といったら「短いよ!」と怒られました(笑)忌憚ない意見をお聞かせください!
■森川千有:あっという間に見終わった後に残るような作品だと思います。
■南久松真奈:なにしろ熱量の詰まった映画なので楽しんでいただけたらと思います。
■細野辰興監督:この中で犯人が二人か三人出てくるんですが、見終わった後果たして誰が犯人か考えていただけたらと思います。入り組んだ話かもしれませんが分かりづらくはありませんので。完成してから一年半、今日ようやくたどりつきました。自分でいうのもおかしいのかもしれませんが、めったに見られないものが見られる作品になっていると思います。ぜひお楽しみください。