第二次世界大戦下で進められた、原子爆弾の開発プロジェクト〈マンハッタン計画〉。そこに最年少となる18歳で加わった物理学者のテッド・ホールは、機密情報をソ連に流していた--。テッド・ホールと家族の物語、ならびに大国の思惑をスティーヴ・ジェームズ監督(「フープ・ドリームス」「スティーヴィー」)が紐解いたドキュメンタリー「原爆スパイ」が、8月1日(金)より広島八丁座で先行公開、8月2日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。
一人の物理学者の行動は、世界をどう変えたのか。同様の容疑でローゼンバーグ夫妻が処刑された一方、なぜ彼は裁かれなかったのか。そして妻と娘たちは、“スパイの父”とどのように秘密を共有して生きてきたのか。後年、テッドはスパイ行為に至った動機を「思いやり」だったと明かす。
映画は第79回ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門などに出品。丹念な取材と再現映像を織り交ぜ、衝撃の真相に迫った注目作だ。
「原爆スパイ」
監督:スティーヴ・ジェームズ
登場人物:テッド・ホール、ジョーン・ホール
原題:A Compassionate Spy
2022年/イギリス、アメリカ/英語/カラー、モノクロ/101分
日本版字幕:若林信乃
字幕監修:新田宗土(慶應義塾大学/広島大学 SKCM2)
提供:メニーウェル 配給:パンドラ
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