
地震と豪雨という2度の災害に見舞われた能登で、ボランティア活動に参加した演出家・宮本亞門。想像以上の被害と復興の遅れを目の当たりにした彼は、地元民の声を聞き、自らメガホンを執ってショートフィルムの制作に乗り出す--。そうして完成した「生きがい IKIGAI」が、6月20日(金)より石川県で先行公開、7月11日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。
被害により一度は心を閉ざしながらも、再び前を向いていく主人公を演じるのは、石川県出身の鹿賀丈史。そして常盤貴子、根岸季衣、小林虎之介、津田寛治が共演する。なお、能登の人々の声を収めた⼿塚旬⼦監督のドキュメンタリー「能登の声 The Voice of NOTO」も併映。収益の一部は、復興のために寄付される。
〈コメント〉
鹿賀丈史
昨年の元旦に能登地方を襲った大地震、そしてその後に起こった水害、この2つの災害に能登の人々がどれだけ心をまたカラダを痛めつけられているのかと思うと気が気ではありませんでした。
そういう想いをしている時に、宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、即参加したいという意思を伝えました。
少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました。
撮影自体は亞門さんの想いの強さもあり、丁寧に丁寧に撮影を重ねました。
このショートフィルムを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません。
常盤貴子
宮本亞門さんが能登のために立ち上がってくださる。
私にできることがあるなら何でもしたいと思いました。
とてつもなく明るく、いつもあたたかく、愛に溢れた現場でした。
それもそのはず。
スタッフも、キャストも、みんながみんな、能登を思っての参加だったから。
亞門監督、今の能登を撮影してくださり、ありがとうございます。
今しか撮れないこの景色を胸に、復興へ向かって歩んでいきたいと思います。
宮本亞門
能登の被災者が「元旦の震災、今度はこれか。まだ頑張らなきゃいかんのか」と語り、現地の女性が「突然、やることも目標も消える…こんなに辛いことはない」と呟いた言葉に、深いやるせなさを感じました。
だから私は願います。命ある限り、諦めないでほしい。1日1日を生き抜けば、きっと希望が見える。
その思いで30年ぶりにメガホンを取りました。
この作品が、皆さんが「生きがい」を見つめ、心にそっと寄り添えますように。
「生きがい IKIGAI」
脚本・監督・企画:宮本亞門
出演:鹿賀丈史、根岸季衣、小林虎之介、津田寛治、常盤貴子
上映時間:28分
制作プロダクション:ザフール
企画協力・配給:スールキートス 配給協力:フリック
特別協力:輪島市
同時上映:「能登の声 The Voice of NOTO」(監督・編集:⼿塚旬⼦/上映時間:38分)
©︎「生きがい/能登の声」フィルムパートナーズ
公式サイト:https://ikigai-movie.com