細田守監督が描く復讐の旅「果てしなきスカーレット」、ティザービジュアル&特報映像公開

細田守監督が描く復讐の旅「果てしなきスカーレット」、ティザービジュアル&特報映像公開
提供:キネマ旬報

細田守監督×スタジオ地図(企画・制作)により、王女スカーレットの復讐の旅を描いた「果てしなきスカーレット」。11月21日(金)に日本で封切られ、12月12日(金)よりアメリカでも劇場公開されることが決まった。ティザービジュアルと特報映像が到着した。

父を殺され、復讐にも失敗した王女スカーレットは、“死者の国”で目を覚ます。そこで宿敵への復讐を遂げ、“見果てぬ場所”に辿り着かなければ、《虚無》となり存在が消えてしまう。
想像を絶する冒険。終わりなき闘い。時空を超えた運命の出会い。旅の果てに、スカーレットは生きる道を見出せるか--。

細田守監督コメント
この作品を考え出したのは2022年3月頃です。
2021年にコロナ禍があり、世界はコロナというウイルスに対し一致団結していたように思っていました。ところが2022年、それが終わりかけたタイミングに世界のあちこちで戦争が起こり、世の中がカチッと悪い方向に変わった感覚がありました。日常だと思っていたものが崩れていく様子を毎日ニュースで僕らは知ることになる。自分自身が生きていること、過ごしている世の中、そして今のこの平和というものは非常に危ういものだと、ショックを受けました。
平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。答えがあるのかないのかわからないけれども、みんなどうしたら争いが解決するのか、どうしたら僕らは安心して生きていけるのか、という答えをみんな必死に探している。今作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか、というところから『果てしなきスカーレット』という作品を発想したんです。
世界で起こっている出来事を見ると、深い遺恨や復讐心が次々と生まれてしまう状況だと感じています。「復讐」すれば「報復」がある。その連鎖は延々終わらない。どこかでそのループから抜け出さないといけないけれど、簡単に抜け出せるような甘いものではない。映画の中で「復讐」せざるを得ない状況に主人公が追い詰められたら、ないしはもし僕らが追い詰められたとしたら、どのような行動をとるべきなのか? 頭では「復讐」のループを断ち切らないといけないと分かっていても、感情的にそんなことが可能なのか? 課題を突き付けられた気がしました。それで“復讐の物語”を作ろうと思ったんです。

「果てしなきスカーレット」
監督・脚本・原作:細田守
企画・制作:スタジオ地図
©2025 スタジオ地図
公式サイト:https://scarlet-movie.jp

最終更新日
2025-04-30 11:08:15
提供
キネマ旬報(引用元

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