雪山の山荘で男が転落死した。初めは事故と思われたが、やがてベストセラー作家である妻のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑がかかる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。真相を追う中で夫婦の秘密や嘘が暴かれ、登場人物の数だけ《真実》が現れる--。第76回カンヌ国際映画祭でパルムドール、第81回ゴールデン・グローブ賞で脚本賞と非英語作品賞に輝いたジュスティーヌ・トリエ監督作「落下の解剖学」が、2月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開。サンドラの疑惑が募るシーンの映像が到着した。
「現場にいたのは君だけ、それに君は彼の妻」「君が寝てる間に誰かが来て殺したと、主張するのは無理があるだろう」と淡々と告げる弁護士のヴァンサン(スワン・アルロー)。「待って、私は殺してない」とサンドラは遮るが、「問題なのはそこじゃない」とヴァンサンは一蹴。容疑を晴らすのに必要なのは《真実以外》であることを突きつける--。ザンドラ・ヒュラーの圧巻の演技とともに、一筋縄ではいかないヒューマンサスペンスを見届けたい。
©2023 L.F.P. - Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
配給:ギャガ
︎ 雪山での転落死、真相は? カンヌでパルムドール受賞「Anatomy of a Fall」(英題)