タクシー運転手とマダムの驚きに満ちたパリ横断ドライブを描いた「パリタクシー」が、4月7日(金)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほかで全国公開。新技術を駆使したドライブシーン撮影を明かすメイキングが到着した。
渋滞だらけのパリで運転シーンを撮るのは難しい。そこで撮影監督のピエール・コットローは、LEDスクリーンシステムを提案した。まずは劇中でタクシーが走ることになる道を、カメラ搭載車が辿り、道路や空、周囲の人々など全方位を撮影。その映像を4KのL字型スクリーンに投影することで、スタジオでシーンを撮り上げたという。
タクシー運転手役のダニー・ブーンは「素晴らしかったのは、グリーンバックで撮影しなかったことだよ」と言う。グリーンバックと違って周囲の状況を把握できる今回のスタイルが、演技しやすさに繋がったのは想像に難くない。「没入できる空間を作り上げました。『アクション!』と同時に車が“走り出す”んです」とクリスチャン・カリオン監督も誇り、マダム役のリーヌ・ルノーは「車を追い抜くときは本当に追い抜いているような感覚だった。素晴らしい体験だった」と興奮を覗かせる。都市部での撮影は今後、このスタイルがスタンダードとなりそうだ。
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配給:松竹
︎ 運転手とマダムの驚き&感動ドライブ。フランス大ヒットの「パリタクシー」