
1970 年代ニューヨークの場末にあった小さなバー「CBGB」が、パンク/ニューウェイヴの震源地へと変貌していく過程を描く音楽伝記ドラマ『CBGB ニューヨーク、PUNK が生まれた場所』が、10 月 23 日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開。この度、ランドール・ミラー監督のオフィシャルインタビューが到着しました。また、舞台挨拶付き先行上映会の実施が決定。
「結果的にパンクのゴッドファーザーになった。そこにこそ物語がある」 ランドール・ミラー監督 オフィシャルインタビュー
この度、ランドール・ミラー監督からオフィシャルインタビューが到着した。ランドール・ミラー監督が『CBGB ニューヨーク、PUNK が生まれた場所』の企画に着手したとき、最初に心にあったのは「この場所には必ず人間の物語がある」という確信だった。「何を描くべきか明確ではなかったが、CBGB には語るべきストーリーがあると分かっていた」と語る。その中心にヒリー・クリスタルという人物を据えたことで、映画の方向性が一気に定まったという。監督が見つめたのは、CBGB の歴史を単なる音楽史としてではなく、“一人の男の選択が文化をどう動かしたか”という視点だ。「ヒリーはカントリー/ブルーグラスの店を作ろうとしただけだったのに、結果的にパンクのゴッドファーザーになった。そこにこそ物語がある」と強調する。この“意図せざる変貌”こそが、監督が最も描きたかった部分だった。重視したのは、CBGB を「国際的な音楽の震源地」としてだけでなく、「アーティストが行き場を失ったときに辿り着く場所」として描くことだった。「ラモーンズやブロンディ、トーキング・ヘッズは、他に演奏できる場所がなかった。ヒリーが彼らにステージを与えたことがすべての始まりだった」と語る。
制作面では、当時の空気を再現することに徹底的にこだわった。ボウリーの街並みを現地で再現することが難しかったため、セットはジョージア州サバンナに構築された。「壁の落書き、天井の配線、実際の電話帳やレジスターまで、細部にわたって忠実に復元した。俳優たちがその空間に立った瞬間、70 年代の CBGB が蘇った」と振り返る。キャスティングについても強い手応えを感じており、特にデッド・ボーイズのステージ再現では、「俳優たちが跳ね回る姿は本当に電気が走るようだった。当時のエネルギーがそのまま現場に流れ込んだ瞬間だった」と語り、撮影現場に満ちた熱量を印象深く述べる。監督自身、テレヴィジョンをはじめとする当時のバンドに深い愛着を持ち、映画には彼らの楽曲を複数使用している。また、「フレイミン・グルーヴィーズのように、当時正当な評価を受けなかったバンドにも敬意を示したかった」と語り、音楽選定に込めた思いを明かす。CBGB という場所は、偶然と情熱が交差し、無名の若者たちが未来を切り開いた空間だった。監督が描こうとしたのは、その中心に立っていたヒリー・クリスタルの選択が、どのように文化を動かしたのかという一点である。「ヒリーの選択がなければ、あの革命は起きなかった。彼の物語こそが映画の骨格になった」と監督は締めくくる。その視点が、映画『CBGB ニューヨーク、PUNK が生まれた場所』全体の骨格を形づくっている。
10 月 15 日(木)には、ランドール・ミラー監督と脚本・プロデュースを手掛けたジョディ・サヴィン、そして音楽評論家の鳥井賀句さんによる舞台挨拶付き先行上映会が開催となる。
『CBGB ニューヨーク、PUNK が生まれた場所』は、10 月 23 日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。
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