劇場独自の PLF と Dolby Vision+Atmos のコラボレーションとして日本国内初
10 月 6 日のリニューアルオープンに先駆け導入の狙いと技術の特長を紹介!
佐々木興業株式会社は 2026 年 10 月 5 日(月)、埼玉県三郷市のシネマサンシャイン三郷で、「BESTIAIN Dolby Vision+Atmos」の内覧会を開催した。翌 6 日(火)のリニューアルオープンに先立ち、同社代表取締役社長の佐々木武彦氏、DOLBY JAPAN 株式会社 シネマ&コンテンツソリューション部 部長の尾崎卓也氏が登壇。導入の背景と映像・音響技術の特長を紹介するとともに、デモ映像を上映した。
今回の取り組みは、シネマサンシャイングループ独自のプレミアムシアター「BESTIA(ベスティア)」とDolby Vision+Atmos のコラボレーションであり、劇場独自の PLF(Premium Large Format/プレミアム・ラージ・フォーマット)への導入としては日本国内初となる。同館の BESTIA(シアター12)に備わる立体音響技術「Dolby Atmos」に、ハイダイナミックレンジ(HDR)映像技術「Dolby Vision」を新たに加え、映像・音響の両面から没入感を高める。
■映画館だからこそ味わえる特別な鑑賞体験を追求
冒頭のあいさつで佐々木氏は、「私たちシネマサンシャイングループは、映画館だからこそ味わえる、特別な映画鑑賞体験をお客様にお届けすることを目指してまいりました。ご家庭では得られない感動と興奮を、最高の環境で楽しんでいただきたい。その思いを大切に、歩んでまいりました」と、これまでの取り組みを振り返った。さまざまなプレミアム・ラージ・フォーマットの導入と並行し、自社ブランドである BESTIAの展開にも力を注いできた。
BESTIA の名称は「Best Immersive Audio Visual」。すなわち「最高の没入型映像・音響体験」に由来する。佐々木氏は、その体験をさらに進化させるために Dolby Vision の新規導入を決めたとし、「比類のない映像と音響、そして圧倒的な没入感を、ぜひ存分にお楽しみください」と呼び掛けた。
続いて登壇した尾崎氏は、家庭でも高品質な映像や音を楽しめる時代に、映画館で観る価値をどう提供するかが世界共通のテーマになっていると指摘。「今回の導入は、そうした映画館ならではの価値をさらに高めるための、新しいチャレンジだと思っています」と位置付けた。
■豊かな映像表現と空間全体に広がる立体音響
Dolby Vision は、深い黒から明るい白までの階調を精密に描き、豊かな色彩や細部の表現を通じて、制作者が意図した映像をより忠実に再現する技術である。尾崎氏は「Dolby Vision は、単に映像を明るくする技術ではありません」と切り出し、「明るい部分だけでなく、暗い部分に残された細かな表現まで見えることで、映像の奥行きがより豊かに感じられます」と、その特長を解説した。
一方の Dolby Atmos は、高さ方向を含む空間全体で音を表現する立体音響技術だ。頭上を通過する音や、前方から後方へ移動する音などを再現し、作品の世界に包み込まれるような体験を生み出す。尾崎氏は「私たちはよく、『音を聞くから、音を感じるへ』という表現を使います」と紹介。映画館に加え、テレビやスマートフォン、PC、自動車などでも利用されていることに触れた。
対応するコンテンツも広がっている。尾崎氏によると、Dolby Vision と Dolby Atmos で公開済み、または公開予定の長編映画は 930 作品を超える。Dolby Vision や Dolby Atmos への対応は、ハリウッド作品に加え、日本の実写・アニメ作品、音楽ライブや演劇などにも広がりを見せる。「今後も多くの作品を継続的に楽しんでいただける環境になっていくと思っています」と、設備とコンテンツの両面から展望を示した。会場では、Dolby 制作の CG アニメーション「ESCAPE」などのデモ映像を上映し、色彩表現や音の移動感、臨場感を紹介した。
■Dolby Cinema と共通する技術を BESTIA ならではの鑑賞環境で
今回の導入により、日本では従来 Dolby Cinema に限られていた Dolby Vision と Dolby Atmos を同時に体験できる環境が、BESTIA にも広がる。尾崎氏は、BESTIA が佐々木興業のプレミアムシアターブランドであるのに対し、Dolby Cinema は Dolby のプレミアムシネマブランドであると整理した。その上で、「作品と使われている Dolby 技術は共通していますが、劇場ブランドと鑑賞環境が異なります。これが最もシンプルな違いです」と、両者の関係を明確にした。
内覧会後の囲み取材でも、尾崎氏は両者に基本的な優劣はないとする考えを示し、既に Dolby Atmos を採用していた BESTIA に Dolby Vision を加えることで、その価値を高めたいと説明。映像の仕様については「今日見ていただいた Dolby Vision のスペックは、Dolby Cinema と全く同じです」と回答した。
----------------------------




