
第48回サンパウロ国際映画祭の観客賞受賞をはじめとする数々の世界的映画祭で41冠の快挙を成し遂げた群像ヒューマンドラマ、映画『I WAS A STRANGER』が、『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』の邦題で6月19日(金)より日本公開することが決定!!
アサド大統領による長期独裁政権への不満を発端に、シリア政府軍と反体制派の間に勃発したシリア内戦。2011 年から 2024 年にわたり続いた戦禍から逃れるため、国外避難を余儀なくされた市民の数は1,400 万人にのぼる。本作はその現実に着想を得て、紛争によって引き裂かれる家族と、彼らを取り巻く人々の姿を多角的に描き出すスリリングな群像ヒューマンドラマ。国籍も職業も立場も異なる人々が、戦争という悲劇の中で交差していく様を、リアリティと手に汗握る緊迫感をもって映し出す。紛争地の極限的な状況における恐怖と絶望を描きながらも、愛する者を守り、尊厳や希望を手放さずに生きようとする姿が、観る者の胸を深く打つ。
監督・脚本・制作を一手に務めたのは、『ローン・サバイバー』(14)やマーティン・スコセッシ監督作『沈黙 -サイレンス-』(17)など超大作のエグゼクティブ・プロデューサーとしてキャリアを築いてきたブラント・アンダーセン。人道支援活動家でもあるアンダーセンは、本作の原点となる短編映画『Refugee』(20)でアカデミー賞実写短編映画賞にノミネートされた。そして、「実話だからこそ、さまざまな視点から物語を体験してほしい」という強い意志のもと、人道支援活動の現場で実際の出来事や証言を丹念にリサーチ。シリア、トルコ、ギリシャ、アメリカの 4 か国を舞台に、紛争下で引き裂かれる 5 つの家族の人生が交差する物語を、5章構成の群像劇として再構築し、待望の長編デビューを果たした。
キャストには、国境を超えて活躍する実力派俳優が集結した。初出演映画『キャラメル』(07)で脚光を浴びたレバノン出身の国際的女優ヤスミン・アル・マスリーが、危機的状況下でも冷静さを失わない医師を熱演。『最強のふたり』(11)で東京国際映画祭やセザール賞の主演男優賞に輝いたフランスの俳優オマール・シーは、悪辣な密航業者でありながら愛情深い父でもある複雑な人物像を好演。2 人は短編映画『Refugee』でも同役を演じており、本作で再びその役柄に挑んだ。さらに、沿岸警備隊の船長役で印象深い存在感を放つギリシャ人俳優コンスタンティン・マルクーラキス、過酷な現実に直面し悩むシリア人兵士を演じる『皮膚を売った男』(20)のシリア人俳優ヤヤ・マヘイニ、家族のために希望を捨てない父親に扮したパレスチナ出身のジアド・バクリが魂の競演を見せ、本作を真にグローバルなヒューマンドラマへと昇華させた。
この度解禁となったメインビジュアルは、登場人物たちが円環状に配置され、紛争地を起点に物語が連鎖していく群像劇を想起させるデザインとなっている。火に包まれた廃墟や兵士が抱えるライフル、海に浮かぶボートといったモチーフが重なり合い、ひとつの空と海の下で終わらない戦争という現実を示唆しているようだ。
同時に解禁となった本予告は、シリア・アレッポに住む家族の食卓を囲んだ穏やかな日常風景が、爆撃によって一瞬で奪われる場面から幕を開ける。国外へ逃れようと奔走する医者の母と娘の親子、民間人の命を奪うことに葛藤を抱える政府軍の兵士、病弱な息子と共にアメリカへ移住するため、難民をギリシャ行きのボートに乗せて荒稼ぎする密航業者、家族と共に密航ボートへ乗り込んだ詩人の父親、そして海を渡る難民を救出する沿岸警備隊の船長...それぞれの異なる視点と運命が交錯し、極限状況を生き抜く人々の記憶を、観客自身が追体験するかのような臨場感あふれる映像に仕上がっている。
<STORY>
独裁政権が続くシリアで、政府軍と反政府組織との内戦が激化。シリアの医師アミラは娘と共に安全な国へ逃れるため危険な国境越えを決意する。国境を守るシリア兵ムスタファは、残虐な政府軍に不信感を抱き、命令に従う兵士であるべきか、心ある人間でいるべきか苦悩する。一方、トルコの密航業者マルワンは病弱な息子とアメリカで暮らすため、難民をギリシャ行きのボートに乗せて荒稼ぎしようとする。ファティは妻子を連れてそのボートに乗り込むが、死の危機に直面。そして嵐の海を航行する難民を発見したギリシャ沿岸警備隊のスタヴロスは、人命救助に全力を尽くすのだが──。
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