その日、全世界がテロの脅威と対峙した――1972 年ミュンヘンオリンピックで起きた人質テロ。オリンピック史上最悪の事件として、今もなお語り継がれている歴史的な 1 日を TV クルーたちの視点で描いた『セプテンバー5』が、2025 年 2 月 14 日(金)より公開。
歴史的悲劇を新たな視点で描く意欲作『セプテンバー5』の舞台裏を解禁!
キャスト&ショーン・ペンが語る制作秘話
ジョン・マガロ、ピーター・サースガード、レオニー・ベネシュ、ベン・チャップリンといった実力派キャストが出演し、プロデューサーをショーン・ペンが務めた注目作『セプテンバー5』の特別映像「舞台裏編」が到着した。
主人公を演じたジョン・マガロが「(1972 年)9 月 5 日(セプテンバー5)にニュースの歴史が変わった」と語る本作は、1972 年のミュンヘンオリンピック開催中、パレスチナ武装組織「黑い九月」に襲撃されたイスラエル選手団 11 人が犠牲になったテロ事件を題材に、緻密な脚本と重厚な映像で圧倒的な緊迫感を描き出した社会派映画。(このイスラエル選手団人質事件は、選手団 11 人の他に、警察官 1 人と犯人 5 人の合計 17 人が死亡する大惨事となった。)
SNS やスマートフォンの普及で、誰もが情報を発信できるようになり、フェイクニュースの拡散やプライバシーの侵害、ネット上での誹謗中傷など、デジタル時代の問題が次々浮上し、メディアが発信する情報やメディアの信頼性が揺らぎ、ひいてはメディアの在り方や責任にまで、かつてなく注目が集まる現代。史上初めてテロ事件が世界中に生中継され、メディア報道そのものを一変させ、今日におけるライブニュースとテロリズムの相互作用に今なお影響を与え続けている半世紀前の大事件を通して、報道の影響力とその裏側を問う本作は、報道の在り方を鋭く描き、現代を生きる私たちが「何を信じ、どう選択していくべきか」、メディアに対する向き合い方を深く問いかける。
プロデューサー、ショーン・ペンの自信作!
「脚本を読んですぐにやると決めた」
ショーン・ペンが惚れ込んだ脚本は、見事、アカデミー賞 脚本賞にノミネート!
「1972 年の事件を新しい視点で届ける。現代に生きる人にこそ見てほしい」
「脚本を読んですぐにやると決めた」と脚本に惚れ込んだショーン・ペン。ピーター・サースガードもまた「見事な脚本で、物語の伝え方を熟考してある」と、ティム・フェールバウム監督自身が執筆した緻密な脚本を絶賛。
ジョン・マガロは「このテロ事件を報道したのが(テレビのニュース報道局ではなく)スポーツ中継班だとは知らなかった」と振り返る。本作は、オリンピック中継のために現地入りしていたニュース番組とは無縁のスポーツ番組の中継クルーたちが偶然出くわした事実を描いている。プロデューサーのジョン・イラ・パーマーは、他にもこの事件をテーマにした映画はあるが、本作は「一線を画している」と自負。監督とともに脚本を書き上げたモリツ・バインダーは「1972 年の事件を新しい視点で届ける。現代に生きる人にこそ見てほしい」と熱く語り、本作ではプロデューサーに徹したショーン・ペンも「最高の美術チームが作り上げたセットが、俳優の魅力を引き上げると証明した」とセットデザインにも自信を見せる。
1972 年当時の中継スタジオを徹底的に再現するため、制作チームは個人収集家や博物館、放送局の倉庫に至るまで調査。監督やキャストたちも、セットの隅々に置かれた実際に動く 1972 年当時の機材に「(本作が描く 1972 年当時の)世界に入り込める」と口を揃える。CG 合成のブルーバックの前で演技するのではなく、セットにある実物に触れて体感でき、半世紀もの時間を自然にタイムスリップできる撮影現場に感動しきり。
本作の大部分がこの事件が起きたミュンヘンで撮影された。今回撮影された映像と 1972 年当時の映像を組み合わせて、ひとつのシーンに仕立て上げる斬新な映像を生み出したのは、監督も信頼する編集のハンスヨルク・ヴァイスブリッヒだ。
「観客が物語に没頭できるようにテンポの速い作品にしたかった」と、本編を 96 分に凝縮し圧倒的なスピード感で観客をエンディングまで誘う編集の意図を明かした。「全員のエネルギーが生み出した至極の作品だ」と、ショーン・ペンも本作の完成度に自信を見せる。
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