A24 製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作。アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族を描く『関心領域』が 5 月 24 日(金)より新宿ピカデリー、TOHO シネマズ シャンテ他にて全国公開。
原題でもある《The Zone of Interest(関心領域)》とは、第二次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む 40 平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。映画では、アウシュビッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしが描かれる。
昨年のカンヌ映画祭でプレミア上映されてから 1 年の時を経て、いよいよ来週末に日本公開を迎える『関心領域』。日本公開が発表されてから常に注目を集めてきた本作だが、「怖い」「傑作」「難しい」「観なくてはならない映画」など、アカデミー賞発表前の特別上映などの機会ですでに映画を鑑賞した人があげる感想は様々。改めてこの話題作はどんな映画なのか?この度、本作の見どころが 1分で分かる特別映像が公開!
鑑賞するうえで本作について知っておきたいポイントはたった 2 つ。1 つ目は、物語の舞台がアウシュビッツ収容所の隣であること。2 つ目は、そこで幸せに暮らす家族の姿を描いた物語であること。ジョナサン・グレイザー監督は「観客には、彼らに自分の姿を重ねて見てもらいたい。彼らが望むものは私たちと変わらない」と語っている。さらに本作は “音”も抑えておきたいポイントのひとつ。今回の映像でも、壁の向こう側から聞こえてくるのは誰かの叫び声や地響きのような機械音で、壁のこちら側に響くのは赤ちゃんの泣き声という両極端な音の違いが明確になる。音が壁の向こうの様子を観客に想像させる大事な要素となっている。
----------------------------
© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.