監督・塚原重義の長編アニメーション映画2作品『クラメルカガリ』『クラユカバ』が4月12日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国公開。
■『クラメルカガリ』
地図屋を営む少女・カガリと幼馴染のユウヤ二人の青春模様の結末は如何に。そして、舞台となる箱庭で起こる不審な陥没事故を巡って活躍する多くのキャラクター達が織りなす群像劇にも注目。
最終予告:https://youtu.be/f60jIQjSOT8
■『クラユカバ』
チャラン・ポ・ランタンが奏でる主題歌「内緒の唄」と相まった大正浪漫風なレトロ世界観と重厚感ある装甲列車・火花舞い散る重機アクションなど迫力満載の映像をご覧ください。
最終予告:https://youtu.be/-iqlrrXDmb0
さらに、『クラメルカガリ』から 2 体のキャラクターが解禁となった。
たえず”公共のため”と大見得を切り、奇天烈な発明品の制作を繰り返している。“箱庭”の片隅で機械修理工房を営む老翁、朽縄(くちなわ)を声優としては「天空の城ラピュタ」のムスカ役で知られる寺田 農が務め、朽縄の孫に当たるという無口な少女ササラを川井田夏海が務める。2024 年 3 月 23 日『クラメルカガリ』で朽縄役を演じた寺田農がご逝去されたことが、所属事務所である CES エンタテインメントより発表された。今回の訃報を受け、監督の塚原重義と『クラメルカガリ』シナリオ原案の成田良悟より追悼の言葉が送られた。
<原作・脚本・監督:塚原重義より追悼メッセージ>
「これは好きな作品」「実相寺を思い出すね」顔合わせの時、はじめに頂いた言葉に震えました。「ウルトラ Q ザ・ムービー星の伝説」の山根、「ラピュタ」のムスカ、「肉弾」のあいつ、「赤毛」の三次、「狙われない街」...。思えば、貴殿の存在を意識する前も後も沢山の”寺田農たち”と出会ってきた人生でした。そして、本作のもう一人の主人公・朽縄は僕の作家人生においてかけがえの無いキャラクターとなりました。寺田さん、素敵な名演をありがとうございました。どうか、安らかに。またいつか、どこかで。
<『クラメルカガリ』シナリオ原案:成田良悟より追悼メッセージ>
寺田さんは私が子供の頃から観ていた数々の刑事ドラマ、時代劇に出演なさっていた方で、「鎧武/ガイム外伝 仮面ライダー斬月」でお姿を見かけた事も記憶に新しいです。そんな大ベテランの方が私の関わるアニメーション映画に声を当てて下さるというのは、とても光栄な事でした。実際にアフレコを拝聴させて頂いた時は、数種類の声や演技を使い分けて役に調整して下さり、「80才を超えてここまで様々な声を出せるのか」と驚きつつ、頭の中に「生涯現役」の文字が浮かび、純粋な憧れを思い浮かべた事を記憶しています。その数ヶ月後に飛び込んできた此度の知らせに衝撃を受けましたが、病魔と闘いながらあの演技を努めて下さった事に深い感謝を抱きました。寺田さんは、生涯現役を貫き通されたのです。その輝かしい歴史の中において、クラメルカガリの朽縄というキャラクターに素晴らしい演技で魂を宿して頂いた事への感謝と共に、冥福をお祈り申し上げます。本当にありがとうございました。どうか良き旅路を。
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©塚原重義/クラガリ映畫協會