朝井リョウによる小説『正欲』を、監督・岸善幸、脚本・港岳彦で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化し、11月1日に閉幕した第36回東京国際映画祭にて最優秀監督賞と観客賞を受賞した映画『正欲』が、11月10日(金)より大ヒット上映中!
本作の大ヒットを記念して、ロケ地のひとつである広島と福山で舞台挨拶が行われた。撮影を行った福山では、満員の観客からの惜しみない拍手を浴びながら、新垣結衣と磯村勇斗がステージに登場。会場からは「せーの!」で「おかえり!」の大合唱に迎えられ、「ただいま!」と返し、舞台挨拶が始まった。
初共演ながら息の合った演技を見せたふたりに共演の感想を問うと「楽しかったですね。物語の中でもふたりが出会ったあとはすごく穏やかな時間が流れていくのでリラックスしてゆったり演じました」と新垣が答えると、「ふたりでホテルで語り合うシーンはすごくいい時間が流れていたなと思いました」と続ける磯村。そのふたりがホテルで語り合うシーンは福山で撮影されたそうで、「ふたりの特に大事なシーンは福山で撮影させていただきましたね。ご協力いただいてありがとうございます」と新垣が撮影に協力した舞台挨拶の地、福山へお礼を伝える。
「印象に残っている撮影現場の雰囲気について」は磯村が「ふたりで公園で水遊びをするシーンは楽しかった」と言うが、このシーンも福山のとある公園で撮影が行われた。「1回濡れちゃうと乾かすのが大変なので、リテイクできないという緊張感もありつつ楽しかったですね」と新垣が続く。「監督がカットをかけずに、私たちの芝居を止めずに長い時間撮り続けてて。なんとなくやることは決まってるけど、ほとんどアドリブのようなやり取りもありました。それに対応していくスタッフの皆さんがすごかったです」と新垣が撮影の裏側を明かした。広島出身の司会者から、福山暮らしの夏月が広島弁を喋ることに触れられ、「どうでした。大丈夫でした?」と会場の観客に新垣が確認すると、会場からは大きな拍手が巻き起こる。「微妙なニュアンスが難しくて、 大丈夫かなって思ったんですけど、今拍手いただけてよかったです」と安堵の表情を見せる。
そこから、司会に促され、覚えたての広島弁を披露するコーナーに。「うちみんなに会えて、ぼれぇ嬉しいけ。うちみんなに会えて、ぼれぇ嬉しいけ」なぜか 2 回言ってしまう新垣の広島弁に会場は和やかなムードに。続く磯村は「男気バージョンを」とのことで「わし、お前らに会えて、ぼれぇ嬉しいけ」と低めの広島弁で来場の観客に来場のお礼を伝えると、会場からは大きな拍手が起こる。「今日は本当にありがとうございます。福山でロケできたことも楽しかったし、こうやってまたロケ地での舞台挨拶で皆さんと会えて非常に嬉しく思ってます。 『正欲』まだまだ走っていきますので、もしいい作品だなと思ったら、お友達とか家族とかいろんな人に勧めていただけると嬉しく思います。本日は本当にありがとうございました」と磯村が最後の挨拶を行い、新垣が続く。「なんか熱い(笑)。昨日も広島市の皆さんにもすごく温かく迎え入れていただいたんですけど、今日も朝からすごい熱気がすごくて。福山市の皆さんの熱気が伝わってきて、本当にありがたく思います。こういった撮影も本当に地域の皆さんのご協力があって、完成するものなので、本当にありがとうございます。 私はこの映画が完成したものを見た時に、すぐには言葉が出てこなくて。家に帰ってから時間が経てば経つほどじわじわとくるような、色々と感じるものがありました。答えをすぐに出すのではなくて、 ずっと考え続けていきたいことだなって思うので、皆さんももしよければ何度でも見ていただいて、色んな事を感じてもらえたら嬉しいなと思います。今日は本当にこうやって足を運んでいただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」と映画に感じた想いを新垣は真摯に観客に伝えた。
劇場には上映は観られなかったものの、新垣と磯村の来場に湧くファンが大勢詰めかけ、新垣が「熱い」と語った通りに、場内だけでなく、場外までも熱気に包まれた、温かいを越えてアツイ舞台挨拶となった。
傑作か、問題作か――。日本映画界を代表する実力派俳優が集結し、いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作誕生!映画『正欲』は、大ヒット上映中。
----------------------------
『正欲』大ヒット上映中
© 2021 朝井リョウ/新潮社 © 2023「正欲」製作委員会 配給:ビターズ・エンド