20世紀映画界の伝説ジャン=リュック・ゴダールの謎に包まれた作家人生を紐解くドキュメンタリー『GODARD CINEMA(英題)』が邦題『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』(配給:ミモザフィルムズ)として、2023年9月22日(金)より新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開決定!
憎まれながらも愛された20世紀映画界の伝説にして、反逆児
フィルムの向こうに秘められた「人間」ゴダールの素顔に出会う
2022年9月13日、スイスにて91年の生涯を閉じたジャン=リュック・ゴダール監督。1930年12月3日パリに生まれ、1950年代末から60年代のフランス映画界で革新的な映画運動、「ヌーヴェル・ヴァーグ」を先導し、常に独自のスタイルを開拓・探究しながら最前線を駆け抜けたシネマの巨人にして鬼才。自ら選択した安楽死だと伝えられた衝撃の死から1年を経て、2023年9月22日(金)より日本公開される本作『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』は、20世紀映画界の伝説であり永遠の反逆児、ジャン=リュック・ゴダールの人生をいま改めて振り返り、その伝説の陰に隠された、一人の「人間」としてのゴダールの知られざる素顔に迫る最新ドキュメンタリーである。
ゴダールがこの世を去る直前となる第79回(2022年)ヴェネツィア国際映画祭の「ヴェネツィア・クラシック・ドキュメンタリー部門」で上映された本作の監督・脚本・編集を務めたのは、ドキュメンタリーの編集を数多く手掛けてきたフランスの映画監督シリル・ルティ。「ヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手として、時代を熱狂させた“流行監督”としての1960年代、その華々しさに自ら背を向けるように突進していった68年の五月革命をターニングポイントとする政治の季節を経て、70年代の内省と再生。そしてキャリアの劇的な復活を遂げた80年代と、ゴダールの革新的な功績を整理し網羅的に紹介する。容易に捉え難い映画作家の全貌を整理できるのと同時に、初めてゴダール作品に触れる映画ファンにもゴダール入門として最適なものといえるだろう。
さらに家族や友人、元パートナーたち(アンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキー、アンヌ=マリー・ミエヴィル)による証言をはじめ、女優マーシャ・メリル、ジュリー・デルピー、ナタリー・バイやハンナ・シグラ、映画監督ロマン・グーピル、批評家ティエリー・ジュスら豪華な出演陣による新たなインタビューまで、膨大な素材が丁寧に織り込まれる。『恋人のいる時間』(64)のマーシャ・メリルは「彼は純粋な魂なの。肉体のない人間だと思う。」、『彼女について私が知っている二、三の事柄』(67)のマリナ・ヴラディは「私にとって彼は大切な友達で、ある意味兄妹でもあった。」、『勝手に逃げろ/人生』(80)、『ゴダールの探偵』(85)のナタリー・バイは「偉大な監督で気難しいと言われているけど、私にはとても優しかったし、彼との仕事はいつも幸せだった。」とゴダール作品出演女優だからこそ知る彼の素顔を語る貴重なシーンも必見。
このたび完成した日本版ポスタービジュアルでは、生涯反逆児であり続けたゴダールを象徴する熱情の赤色に包まれたゴダールの姿に、10年以上の歳月を掛け完成させた映画史と歴史を介した壮大な自分史『ゴダールの映画史』(88-98)より、「映画とは何か?無だ 何が望みか?すべて 何が出来る?何かが」というゴダール自身の言葉がキャッチコピーとして添えられる。
唯一無二の映画作家、ジャン=リュック・ゴダールの“映画=人生”を紐解くドキュメンタリー『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』は、9月22日(金)より新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー。
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