第77回ヴェネチア国際映画祭〈オープニング作品〉、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主要3部門ノミネート『靴ひものロンド』が9月9日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー。
ほどいて、結んで、秘密が巡る―歪な絆で結ばれた、愚かで愛おしい家族の物語。
このたび、日本版オリジナル予告編が解禁。舞台は1980年初頭ナポリ。家族揃って出かけ、食卓を囲み、テレビを観て一日を終える―そんな4人家族の平穏な暮らしは、夫のひと言で終わりを告げた。「女性と関係をもった」と浮気を告白するアルド。予想だにしなかった愛する人の言葉、態度にヴァンダは強烈な一撃をくらわし、夫を家から追い出した。その日を境に、家族の生活は一変する。1980年代と現代、2つの時代を織り交ぜて物語は進んでゆく。そして30年後、夫婦は夏のバカンスへ。留守中に荒らされた家、飼い猫の失踪―。突如起きた不穏な出来事をきっかけに夫婦、親子、それぞれが胸にしまっていた秘密と嘘がいま、溢れ出すー―!作家・角田光代氏による本作へ寄せたコメントも到着。
さらに今回予告編のナレーションを務めたのは、フリーアナウンサーの堀井美香氏。妻であり母でもあるヴァンダの胸中、子供たちが静かに見つめる中でもつれなだれ込む修羅場の数々が映し出される中、柔らかで芯の強い声色が辛辣なだけでは終わらない軽やかさとポジティブな印象を与えている。ほどいて、結んで、を繰り返す、めちゃくちゃな家族の不気味な崩壊と衝撃。切っても切れない夫婦であり親子の本当の姿に、突き抜けた爽快感と余韻が巡る、愚かしくも愛おしい人間ドラマに期待してほしい。
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