コリン・ファース主演の『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』が 2 月 18 日(金)より全国公開中。
この度、主人公ユーエン・モンタギュー役を演じたコリン・ファースのインタビュー映像が到着!自身が演じたキャラクターの魅力やキャスティング秘話、そして長年の付き合いのある巨匠ジョン・マッデン監督への尊敬をたっぷり語っている。
まず自身が演じたキャラクターについて。モンタギューは元弁護士の諜報員であるが、彼の経歴が大きく作戦の功を奏したといい、「思考を読むスキルに長けた法廷弁護士だ。戦略家の彼は既存の戦略はとらない。法廷で勝つために培ってきた相手の思考を読む洞察力がここで遺憾なく発揮される」と弁護士時代に培った戦略力がミンスミート作戦の鍵となっていたと述べる。
本作で主人公を演じることになった経緯について、「ジョン・マッデン(監督)は、オファーのつもりはなく、古い友人として私に本作の話をした。話を聞き興味を引かれた私は『提督の役でもあればやらせてくれ』と申し出た」と語る。ジョン・マッデン監督は、コリンが作品に興味を示したことでコリン以外に考えられなくなったとコメントしているが、「提督役のオファーを待っていたらキャラクターの年齢が引き上げられた。それが幸いして私は主演の少佐役を得た」とニヤリ。
『恋におちたシェイクスピア』(98)以来、実に 24 年ぶりのタッグとなる、ジョン・マッデンについてコリンは、「彼は関わるスタッフ全員の役割を完璧に覚えている。プルフォーカスがなんであるか知っているし、ロケハン部にも気を配っているし、衣装のボタンがとれて裏で縫い付けていることも把握している。神業だ」と巨匠の監督業を絶賛し、尊敬の念を示す。
映画ではミンスミート作戦について主に描かれるが、コリンは見どころについて「本作は戦時中の出来事を伝えるだけの物語でも、欺瞞作戦を描写するだけの物語でもない。あの部屋にいた人々に何が起こり、関係性がどう変わったかを描いている」と劇中に描かれる人間ドラマの魅力を語る。さらに続けて「彼らは(架空の人物の)嘘の経歴をでっちあげるうちに、その人物に自分の人生を重ね始める。そして妄想のレベルを超えて存在を信じ始めるんだ。経歴を作り込むほど少佐の姿は鮮明になり、彼らに影響し始める」とユニークな作戦の魅力に囚われていくことを示唆している。
英国紳士のスパイ役を良く演じているイメージのあるコリンだが、今回は『キングスマン』以来のスパイ役となる。本作は派手なアクションはないものの、頭脳を武器に活躍するスパイコリンの姿を楽しんでいただきたい。
©Haversack Films Limited 2021