映画の完成を記念して、完成披露上映会を開催。一般のお客様に向けて特別に先行上映を行ったほか、上映前には主演の上白石萌歌をはじめ、豪華キャスト陣が登壇!映画の見どころや撮影時を振り返るエピソードが盛りだくさんの舞台挨拶も行いました。
拍手喝采の中、会場に登壇したキャスト・監督一同。主演を務めた上白石萌歌は「本来昨年公開予定だったこの作品が、無事にやっと皆さんに見てもらえるということでとても嬉しいです」と、細田は「この作品を皆さんにやっと届けられるんだという喜びでいっぱいです。本当に楽しんでいってもらいたいです」と、豊川は「僕も本当に公開を待ちわびていた作品なのでとても嬉しいです」と、千葉は「お客様がいる中こうして舞台挨拶させてもらえるのが久しぶりだし、この作品はとても大好きな作品なのでとても嬉しいです」と、沖田は「やっと今日皆さんの前で映画を上映できることがとても嬉しいです」とそれぞれ挨拶した。
この作品で10代最後の夏を過ごした上白石は「私は元から沖田監督の大ファンで、まさか自分が沖田監督の世界で生きられるとはという想いだったので、その嬉しさを噛み締めつつ、今作で水泳選手の役が三作品目でそれぞれ泳法も違くて、自分の女優人生は個人メドレーのようだなと勝手に思っていました。肌を真っ黒に焼いて髪もバッサリ切って、10代最後の夏、宝物のような時間を過ごさせてもらいました」と述懐。細田は上白石との共演について「実は撮影中あまり真面目な話はしていなくて(笑)ほとんど雑談みたいな感じでした。“長回しのシーン緊張するね“とかそんな感じです(笑)」と、これに対し上白石は「クランクインの日に4分くらいの長回しのシーンから始まったので、そこでキャスト・スタッフのみなさんと一体感が生まれましたし、このシーンを撮り終えたらこの作品は大丈夫だ、と思えるような感じでした」と語った。豊川は「最初に原作のコミックを呼んだ時に本当に面白い作品だなと思っていて、そのあと脚本を呼んだ時に、瑞々しくって切なくって、こんなおじさんでも青春を感じてしまうくらい(笑)特に最後のシーンなんかは思わずジーンとしてしまうような、そんな素晴らしい作品だと思ったので、喜んで参加させてもらいました」と、脚本段階から作品に惚れ込んでいたことを明かした。娘役の上白石との共演については「僕も萌歌ちゃんくらいの娘がいるので“これ父親にとっては理想だよね”とか思いながら撮っていて、まるで夢のような時間でした(笑)」と話し、これに対し上白石は「予告映像でもちらっと見られるんですけど、豊川さんがブリーフパンツ?(笑)ブーメラン水着か(笑)を履いているシーンがあって、そんな豊川さんの貴重な姿も見て欲しいですね」と本作で豊川が見せる意外な姿をアピールした。細田と兄弟役を演じた千葉は「佳央太君とはこの作品が初共演で、そのあとすぐにまたドラマで兄弟役として共演していたので、2019年は佳央太君と共にあったと言っても過言ではないくらい(笑)」と話し、細田は「僕にとっても本当のお兄ちゃんのような存在なので嬉しいです」とお互い目を合わせながら会話し、まるで本当の兄弟かのような仲の良さを披露した。
作品にちなんで“忘れられない夏の思い出・夏の冒険“を聞かれたキャスト一同。千葉は「僕は大学生のころに青春18きっぷで東京から広島まで行ったことがあって、途中で漫画喫茶に泊まったりして、それが今思い返すとすごい青春だったなって思いますね」と、豊川は「役者になろうと思って大学辞めて東京に出てきたんですけど、ちょうど夏前くらいに貯金も使い果たしちゃって(笑)一文無しのまま過ごしたあの夏が忘れられないですね。友達を家の前で日が暮れるまでずっと待っていたり、公園の水道の水を飲んだり(笑)本当に暑かったですね、あの夏は」と驚きのエピソードを披露。細田は「小学生の夏休みのとき、いつも学校があるせいで見られない時間帯のテレビを見られるのがすごく好きで。夏休みのテレビの時間だけは少しだけ大人の世界に踏み込んだような気がしていて(笑)それが夏の思い出ですね」と、上白石は「小学生の時に、それこそ水泳を習っていたんですけど、夏休みに水泳の夏期講習があって、そこに毎日早起きして行って帰ってっていう生活が夏の思い出ですね。水泳教室から帰った後にかき氷を食べたりして。そんな経験が今こうやって役に活かされているのがとても嬉しいし、やっていて良かったなと思います」とそれぞれの夏の思い出を披露した。
最後に上白石が「撮影から約2年が経ちまして、作品自体もちょうどおいしく熟した頃にやっと皆さんに届けられることになりました。この作品がみなさんにとっての小さな夏休みのようなものになればいいなと思っております。本当に我ながら素晴らしい作品が出来たなと思っているので、是非楽しんでご覧いただければと思います」と挨拶をし、大盛況のまま舞台挨拶は幕を閉じた。
なにげに「ワケあり」だったりする人々の事情も、ゆるやかに優しく受け止めていく。じんわり味わい深い余韻とともに、明日に向かう勇気がわいてくる珠玉のハートフルムービー『子供はわかってあげない』は8月13日(金)テアトル新宿先行公開、8月20日(金)全国公開!
🄫2020「子供はわかってあげない」製作委員会
🄫田島列島/講談社