石井裕也監督最新作となる映画『茜色に焼かれる』が 5 月21 日(金)、TOHO シネマズ日比谷ほかにて全国公開。この度、本作のポスタービジュアルと場面写真が解禁!
この世界には、誰のためにあるのかわからないルールと、悪い冗談みたいなことばかりがあふれている。誰もが自身を偽り、まるで仮面の生活を強いられているかのように。そんな、まさに弱者ほど生きにくいこの時代に翻弄されている一組の母子がいた。哀しみと怒りを心に秘めながらも、わが子への溢れんばかりの愛を抱えて気丈に振る舞う母。その母を気遣って日々の屈辱を耐え過ごす中学生の息子。果たして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは?もがきながらも懸命に生きようとするその勇気と美しさに、きっと誰もが心を揺さぶられ涙する。社会のゆがみがいよいよ表面化している現代なればこそ生まれ得た、激しくも深い魂の軌跡。これは、あなた自身の現実、今日を生きる私たち自身の物語。あえてまさに今の世相に正面から対峙することで、人間の内面に鋭く向き合ったのは、毎年のように質の高い作品で今や日本映画界を牽引する石井裕也監督。多難の時代に逆風を受けながらも自身の信念の中でたくましく生きる母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子。2020 年は『ヤクザと家族 The Family』『明日の食卓』と出演作の公開が続く、実力派女優の尾野が厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現。尾野の新たな代表作の誕生となった。
13 歳の息子・純平を演じるのは次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには新進女優・片山友希、そして、交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じ、それぞれ確かな人間力を見せてくれる。
この度解禁されたポスタービジュアルでは、夕焼けの中、二人乗りをする親子の後ろ姿と、明日への希望を携えながら力強く微笑む尾野真千子演じる母親・良子の姿が切り取られている。「悪い冗談みたいなことばかり起きるこの世界で、母ちゃんも、僕も、生きて、生きる。」というコピーが並び、次から次へと押し寄せてくる難題に対して、哀しみと怒りを心に秘めながらも、たくましく前向きに生きる良子の姿を通して、今日を生きる私たちに、希望と勇気がもらえる作品であることを予感させるポスタービジュアルとなった。
映画『茜色に焼かれる』は 5 月21 日(金)、TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開。
©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ