『過去のない男』『希望のかなた』で知られるアキ・カウリスマキの兄、ミカ・カウリスマキが監督を務めた新作映画『世界で一番しあわせな食堂』が、2 月 19日(金)より全国公開。
世界で一番幸せな国・フィンランドを舞台に、地元の人たちと異国の料理人の出会いを描く、心温まる物語毎年国連が発表している「世界幸福度ランキング」で、2018 年から 3 年連続で 1 位を獲得しているフィンランドから心温まる新たな“ヒーリング・ムービー”が到着!舞台はフィンランド北部・ラップランド地方の小さな村。中国・上海からやって来た料理人チェンが、食堂を経営するフィンランド人女性シルカと出会い、国籍や文化の違いを乗り越え、お互いを家族のように思いやる気持ちが芽生えていく様子を朗らかに描く。素朴な村を舞台に自分だけの 《おいしい人生》 を見つけ出す、人生に疲れた大人たちのための物語。
本作の監督を務めるのは、フィンランド映画界を代表するミカ・カウリスマキ。これまで世界各地を飛び回り映画製作を行ってきた監督が母国を舞台に描くのは、異文化との出会いとそこから生まれる喜び。のほほんとした雰囲気をお互いの文化を尊重しあい、全く異なった世界を受け入れようと努力する人々の姿に、分断に揺れる現代社会に対する監督の強いメッセージが込められている。見知らぬ土地にやってきた中国人のチェンがフィンランドの文化を知っていくのはもちろん、フィンランドに住む食堂の女主人シルカをはじめ、個性の強い村人たちもチェンの料理を通してお互いに異文化交流を体験していくことに。
この度、「フィンランドといえば、やっぱりコレ!」なシーンを切り取った映像が到着!最初は見たこともない中華料理を毛嫌いしていたものの、チェンが作る医食同源の一皿がすっかり気に入ったフィンランドの村人たち。食堂の常連おじいちゃん、ヴィルプラとロンパイネンはそのお礼にとチェンをフィンランド名物のサウナへ誘う。熱い蒸気と白樺の葉で作られたヴィヒタの洗礼を浴び、居心地悪そうにするチェンだが、水風呂の代わりに大自然の湖に入ると水温の冷たさに声を上げながらなんとも気持ちよさそうに泳ぐ。世界幸福度ランキング 1 位の豊かなぬくもりは、サウナから来ているのかも?とすら連想させる癒しのシーンとなっている。
異文化に出会う喜びをお互いに贈りあう登場人物たちの優しい心にも、美味しそうな料理にも、さらにはサウナにも!観終わった後には誰もがあったか~い気持ちで帰路につくことができる新感覚の“ぽかぽか映画”。コロナ禍でなかなか人と会えずに寂しい気持ちを抱いている方も多い今だからこそ、スクリーンから届く温かい真心を胸いっぱいに感じてほしい一作となっている。
©Marianna Films
