これまでイタリア映画といえば「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ひまわり」、フェデリコ・フェリーニ監督の「道」「8 1/2」など、重厚で少しほろ苦い人生ドラマの名作が多い印象を持たれてきたが、最近では“イタリア映画といえばコメディ”と言われるほど、良質なコメディ映画が続々とイタリアから誕生している。
今回は、イタリアで大ヒットした、人生のロスタイムを手に入れたダメおやじの最新イタリアン疾走コメディから、世界18ヶ国でリメイク版が制作され世界中で大ヒットしているコメディ作品、長編デビュー作でいきなりヒットを記録し異例のシリーズ化された作品まで、近年、注目を集めているイタリアンコメディ映画のおすすめ3作品をご紹介!
■『ワン・モア・ライフ!』 3月12日(金)公開
中年男のパオロは、いつもの交差点をスクーターで走り抜けたときに交通事故に遭ってしまう。予想外の短い寿命に納得できないパオロは天国の入口で猛抗議。すると、前代未聞の計算ミスが発覚し、92分間だけ寿命が延長され地上に戻れることに。傷心のパオロは、これまで勝手気ままに生きてきた自分を戒め、家族の絆を取り戻そうと一念発起。ダメおやじの92分一本勝負の人生やり直しが始まる!恥ずかしい過去を見つめ直し、家族の愛を取り戻すまでをテンポよくユーモラスに描き、本国イタリアで大ヒットを記録した最新イタリアンコメディ!
■『おとなの事情』 2017年公開
ある夜、気心の知れた3組の夫婦と1人の気心の知れた7人の男女が集まった食事会で、ちょっとしたことをきっかけに“信頼度確認”ゲームが始まり、それぞれのスマートフォンをテーブルの上に置き、メールの履歴や通話をさらけ出すゲームが始まる。電話が鳴りメールが届く度に暴かれていくそれぞれの秘密―。たわいない遊びが、やがて長年培ってきた友情と絆に波紋を投げかける展開に…。イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞と脚本賞のW受賞を果たし、18ヶ国でリメイクされ、今年、日本でもリメイク版が公開された大ヒットコメディ映画。
■『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』 2018年公開
神経生物学者のピエトロは大学を解雇されるが、そのことを同棲中の恋人ジュリアに打ち明けられずにいた。新しい職も見つからず途方に暮れていたが、安価に製造できる合法薬物が驚くほどの高値で取引されていることを知ったピエトロは、自分同様に不遇な状況に置かれた研究者たちを集め、自分たちの専門分野を生かして質の良い合法ドラッグの開発を始める。ピエトロたちが開発した合法ドラックは大人気となり、多くの富を手に入れるが、ドラック市場を牛耳るボスに目を付けられ、次から次へと予想外のトラブルが発生する…。本作で長編デビューしたシドニー・シビリア監督。デビュー作でいきなりスマッシュヒットを記録し、異例のシリーズ化が決定。イタリア内外で好評を博し3部作の第一作目。
陽気で明るいユーモアたっぷりのイタリアンコメディ映画をお楽しみください!
(C)Copyright 2019 I.B.C. Movie