第二次世界大戦末期、フランス領インドシナの凄惨な戦場のリアルを描いた戦争ドラマ『この世の果て、数多の終焉』が、8月15日(土)より、シアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開。この度、本作の予告編および、場面写真4点が解禁となった。
1945年3月、フランス領インドシナ。駐屯地での殺戮をただひとり生き延びたフランス人兵士ロベールは、兄を殺害したベトナム解放軍の将校ヴォー・ビン・イェンへの復讐を誓い、部隊に復帰する。しかし険しい密林でのゲリラとの戦いは苛烈を極め、憎きヴォー・ビンの居場所は一向につかめなかった。その悪夢のような日々のなか、マイというベトナム人の娼婦に心惹かれるロベールだったが、復讐の怨念に駆られる彼はもはや後戻りできない。やがて軍規に背く危うい行動を繰り返し、理性を失ったロベールは、さらなるジャングルの奥地に身を投じていくのだった...。
観客の数だけ解釈の幅がある、極めて異端の戦争映画。ひとりの若きフランス人兵士の壮絶なる肉体と魂の彷徨を通して本作があぶり出すのは、まさしくこの世の地獄というべき戦場の生々しい現実だ。透徹したリアリズムにほのかな幻想性が入り混じった映像世界、観客に想像と解釈の余地を広げた独特のストーリーテリングも実に刺激的。心身共にずたずたに傷ついた主人公の“行き着く果て”とは…。多くの日本人にとって知られざる、衝撃的な歴史の闇をえぐり出した戦争ドラマである。
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