世界54か国で№1メガヒットを記録し、第92回アカデミー賞長編アニメ映画部門にもエントリーしている『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』 が12月20日より全国公開。
12月9日には東京の神田明神にて公開記念大ヒット祈願イベントが行われ、ドラゴンハンター・グリメル役の日本語吹き替え版声優を 務めた俳優の松重豊と、シリーズファンである最強のお笑いコンビ・メイプル超合金(カズレーザー、安藤なつ)が参加した。
初のアニメーション作品での悪役に挑戦した松重は「なぜ僕がボイスキャストに選ばれたのか?と思って画を観たら、グリメルは白髪 の長身の悪い奴だった。もし実写でやったら、僕がオーディションで受かるかもという役柄です」とグリメルとのそっくりぶりを自認。作品に ついては「まさに老若男女楽しめる作品。友情、冒険、別れ、悲しみ、愛と色々な要素が詰まっている。シリーズ3作目にして最終戦を 迎えるというカタルシスもある」と猛プッシュしていた。
一方、メイプル超合金は大ヒット祈願を込めた龍踊の一員として、映画になぞらえてバイキングの兜を着用して粛々とした舞を見せなが らの登場。お笑い要素ゼロの本格的な龍踊にカズレーザーは「今年一番、謎の仕事」と笑わせ、安藤も「後ろにいるカズレーザーの気配すら感じないくらい無の境地だった」と真剣そのもので「龍踊自体がカッコいいので、いい経験をさせてもらった」と笑いゼロの感想。カズレーザーも「縁起ものですからね!」と体験を喜んでいた。
2人の登場に苦笑いの松重だったが「龍踊しかり、世の中にいるわけがないドラゴンという生き物が、世界共通のイメージを持って息づいているのが面白い」と『ヒックとドラゴン』シリーズの普遍性を分析。またアフレコ収録について「英語版のリップに合わせてセリフを言う のが難しかった。口の動きに合わせてセリフを早く言ったり、遅く言ったり」と吹き替え業ならではの苦労を告白。ドラゴンハンターという役柄には「僕はこれまで映画の中で何人も人を殺しているし、宇宙人やゾンビもやってきました。その範疇でいえばドラゴンハンターもあ り!」とさすがの余裕を見せていた。
日本中の人々を熱狂の渦に巻き込んだラグビー日本代表チームで “ONE TEAM”が話題となっているが、映画の内容にちなんで「絆を感じた」エピソード披露という企画になると、松重はヒット主演ドラマ・シリーズ「孤独のグルメ」を挙げて「長いことやっているので、スタッフ との絆も強くなりました」とシミジミ。新婚の安藤は「自宅にたこ焼き機が5台あって、旦那さまから『何台か捨てないか?』という依頼が あった。でもこれは申し訳ないけれど、捨てられない。まだ置かせてもらっています」とたこ焼きとの謎の絆を発表。カズレーザーは「一緒に 住んでいる6人との絆かな?」とルームシェア中の芸人仲間との絆を明かした。
イベント終盤には、3人で巨大絵馬にそれぞれの願いを書き込むことに。ヒット祈願だけに明るい言葉が並ぶのかと思いきや、松重は「諦 める」、カズレーザーは「ぺこぱM-1 4位」、安藤は「不老不死」と個性的すぎる願い。松重は「人生長くないし、五輪のチケットも外れた し。諦めるのは大事。昔は願望のようなものがあったけれど、受け入れることが大事。他人にも自分にも期待しない。そういう生き方です」と悟りの境地で、すかさずカズレーザーから「この文字単体で見たら、誰もヒット祈願とは思いませんよ!」とツッコまれていた。
最後に松重は「自分が声を当てていることを忘れるくらい物語に没入したし、どんな年齢の人が観ても面白い作品。どこから切り取って も味わいがあり、CG技術も凄くて画がクリア。キャラクターの動きも役者がやるよりリアル。僕らも失業の危機を感じます」とアピールしていた。
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