これまでになかったユニークな視点で
時代劇の新しいジャンルを開拓し、大ヒットを収めた土橋章宏の傑作時代小説「引っ越し大名三千里」を『のぼうの城』を手掛けた犬童一心監督がメガホンをとり、星野源ら豪華キャストを迎えて映画化した『引っ越し大名!』が大ヒット公開中。動員数60万人を突破した本作の大ヒットを記念したイベントに主演の星野源が登壇した。
星野は、「6年ぶりの主演映画で撮影の時からとても気合いが入っていましたし、撮影後もずっとお客さんに楽しんでもらえるかどきどきしていたんですけど、完成した作品を観ると『この作品、めちゃくちゃ面白いな』と思って。こんなに面白い作品に参加できたのだからヒットとか、そういうことはあまり気にしないようにしようと思っていたんですけど、やっぱり大ヒットって言われるととても嬉しいですね。本当に吸引力がある作品なんだな、と実感しております」と早速本作の大ヒットに感無量の気持ちをコメント。この日はイベント前に特別に応援上映が開催されており、会場からは時折タンバリンの音が聞こえたり、色とりどりのペンライトが輝くなど終始賑やかな様子で、星野はそんな会場に「ライブでもこんなペンライトがたくさんある光景は見ないので新鮮ですね。(観客自作のうちわを見ながら)そういうのは自分で作るの?」と興味津々。応援上映に参加したことがないという星野は、実は今日の様子を見ていたことを明かし、「春之介が『僕はまだ純潔です!』というシーンでフゥー!ってなるのはまったく意味がわからなくて、めちゃくちゃ面白かったです」と観客の応援ポイントに大爆笑しつつ、「僕、すごく好きなシーンが春之介が於蘭に告白するシーンなんですけど、その時に『おめでとうー!』って声があがってて。おもしろいですね」と応援上映ならではの自由な雰囲気を楽しんだことを明かした。そして江戸時代の引っ越しを描いた本作は映画を観た現役の引っ越し業者からも絶賛を受けているということにちなみ、この日、スペシャルゲストとしてハトのマークの引越センターから引っ越しプランナーの細野豪(ほその・ごう)さんが登壇することに。しかし、呼び込まれた人物はなんとハトのマークの引越センターの作業着を着た藤井隆!ざわつく観客席をものともせず、「大ヒットおめでとうございます!」とやや緊張の面持ちで登場した細野改め藤井は、「いつの時代も引っ越しというのは物を運ぶだけでなく、人の心を運ぶものだという印象を受けました。映画を観て感銘を受ける部分もたくさんございました!」と引っ越し業者代表として立派な挨拶を披露すると、星野も思わず「素晴らしいコメントありがとうございます!」と拍手。終始、引っ越し業者として完璧にキャラクターを作り込んで来た藤井に会場は爆笑の渦に包まれ、改めて星野の友人代表・藤井隆として紹介されると会場からは歓声があがった。
本作には出演していない藤井は「今までいろいろとお仕事をいただいてきましたが、さすがに今回はご遠慮したほうがよかったんじゃないかと思ったんですけど…ファンのひとりとしてすごく嬉しいです」と恐縮しきりだが、星野は「嬉しい!」と大喜びの様子。最後のイベントということで、ひとりで登壇だと思っていた星野は「まず『スペシャルゲストで細野豪さんが来ます!』と言われて(笑)誰だろう、って思ったんですけれど、実は藤井さんなんですと告げられて最高だ!と思いました」と満面の笑みでスペシャルゲストの登場を心から喜んだ。そして最後に藤井から「実はわたくしから大ヒットをお祝いしようと思って、プレゼントがあるんです」と発表されると、なんと舞台袖から金色のくす玉が登場!「1mmも映画に出演していないわたくしがくす玉を割ってしまっていいんでしょうか」と若干申し訳なさげにする藤井とともに、星野がくす玉を割ると中から「感謝!満員御礼!」の文字が。観客と一緒に改めて大ヒットを祝った。
最後に「私も映画を楽しみにしていたひとりなんですけれど、星野さんが大きなスクリーンで大活躍している姿を見て、友人のひとりとして晴れ晴れとした気持ちでした。末長く、みなさんの心に残る映画になればと祈っております」と藤井が挨拶すると、星野も「もう本当に幸せです。一生くん、充希ちゃんをはじめ素晴らしい俳優のみなさん、監督やスタッフのみなさんの力でできあがった、本当に面白いエンターテインメント時代劇です。ぜひまた何度でも観に来てください」と締め、イベントの幕が閉じた。