タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ来日!ハリウッドで仕事ができることに感謝『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見

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タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ来日!ハリウッドで仕事ができることに感謝『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見2

ハリウッドの鬼才クエンティン・タランティーノ監督4年ぶりとなる最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が8月30日(金)日本公開を迎える!いよいよ迫る公開に先駆け、レオナルド・ディカプリオ&クエンティン・タランティーノ監督、プロデューサーのシャノン・マッキントッシュが来日!タランティーノ監督は、挨拶時に「奥さんのご妊娠、おめでとうございます」と祝福されると「アリガトウ」と日本語で感謝。「家中に小さなタラちゃんが、たくさんいる日も近いと思います」と嬉しそうな笑顔を見せました。
質疑応答の様子をご紹介します。

<質疑応答>
【シャロン・テート事件という史実に基づいた作品ながらも架空の人物を加えるというアイデアはどこから生まれた?】
タランティーノ監督「すごく面白いなと思ったのが舞台となった時代は町や業界においてのカルチャーの変化が見られた時代。シャロンテートの事件に至るまでの時間軸にすることで歴史的な部分も掘り下げられて面白いのではないかと思った。
13、14歳くらいのとき『ラブタイム』という70年代に出版された本を読んでいました。すごく面白かったのが、実際にいる有名な方と、フィクションのキャラクターを組み合わせた物語だった。ハリウッドの一時期を描くのに、自分もフィクションのキャラクターと実際に当時ロスに住んでいた方を組み合わせたら面白いんじゃないかと思ったんだ。」

【出演依頼を受けたときの気持ちは?】
レオナルド「今回の役に惹かれた。この人物の魂の部分を2人でどう作り上げていくかっていう。あまり好かれない悪役を演じなければならないことが彼には考えられなかったが、周りでは演技や、世界自体が変わってく。そうした変化の中で表裏一体な2人が数日間どう変わっていくか。非常によかったのは監督から彼らのバックストーリーを全て聞かされていたこと。本当にこの映画をやりたい、と思わせてくれた。」

【レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの2人を起用した理由は?】
タランティーノ監督「なぜ2人をキャスティングしたか、それはもう一言。2人がこのキャラクターたちにぴったりだったから。正直なところ自分が選んだというよりも彼らが僕を選んでくれたんだと思っている。たくさんのオファーの中から自分のものを選んでくれたのはラッキーだった。幸運なことに以前彼らと仕事をし、自分の仕事を彼らか好きでいてくれたこと、きっと山積みの脚本の上の方にぼくの脚本があったんだろうし、内容にもキャラクターにも響くものがあってやりたいと思ってくれたんだと思う。個人的にもレオとブラッド、この2人のキャスティングができたということは”世紀のクーデター”じゃないかな。
バディものだから、必要だったのはどんなに内面が違っても外見の部分でどこか近しいものがなければならない。見事に2人が持っていてくれたこと、幸運だったと思う。」

【ブラッドとの親友役をどう準備したか。】
レオナルド「ハリウッドはどんどん変革しており、取り残される。お互いに依存しあっているような関係、そのようなバックグラウンドを全て監督が用意していて、どのような映画に出ていたとか決まっていたので、ある程度知っていた。時代の精神がわかりながら仕事ができたというのもでかいと思う。」

【今回の映画を作るにあたり影響を受けた作品や人物は?】
タランティーノ監督「たくさんリックと同じような俳優がいたと思う。テレビというものが登場し、テレビを通して大スターが生まれ、新しく生まれてきたスターたちが過渡期にどうなるかは見えていない時代だった。もちろんテレビから映画へと活躍の場を広げることができた人もいた。様々な理由からうまく移行できない人たちも当時たくさんいた。実際の役者さんたちの様子を合わせてリックを作り上げた。」
レオナルド「たくさんの俳優たちを参考にした。映画のリサーチをしたときに未知の世界に生まれ変わった感じだった。タランティーノといえば映画マニア。知識の宝庫なのでいろいろなものを紹介された。愛した色々な作品に貢献した、忘れ去られた俳優たちのことがわかり、どんどん変わるハリウッドという魔法のような世界の中で仕事ができ、存在しているリックはラッキーだと思った。」

【タランティーノ監督の、印象に残っている撮影の進め方は?】
シャノン「クエンティン・タランティーノの作品はマジカルで、現場も素晴らしい。ファミリーが戻る感じ。ビジョンを一緒に作り上げようとすることで多くのインスピレーションを得る。撮影の合間にはタランティーノ監督の歴史の授業が始まり、映画の知識を学べる。どの作品に参加していようと、クエンティンの作品に参加したいので、彼が書きだしたと聞けば、いつ頃出来上がるのかと聞いてくる。今回は特にレオとブラッドと一緒に仕事をするときき、感じたのは喜びと素晴らしさだった。」

【身の回りで起こったとんでもない奇跡は?】
タランティーノ監督「映画のキャリアをこの業界で持ててるということが奇跡だと思う。9本も映画を作ることができて、日本に来てもこうして皆さんが僕のことをわかってくれて、大きなミラクルだなと感じます。仕事だから映画を作っているのではなく、1人のアーティストとして映画を作ることができてることが幸運だ。」
レオナルド「クエンティンが言ったことに同意だ。僕はハリウッドで生まれた。どれだけ俳優であることが、大変なことか。世界中の人が夢をもってハリウッドにやってくる。でも多くの人が夢を叶えられないのが現状だと思う。子供のころからハリウッドにいたので学校が終わるとオーディションを受けに行くことができた。俳優であるということ、自分で選択肢があるということが奇跡。本当に感謝している。」
シャノン「この業界で大好きな人たちと仕事ができるということ。家族がいて、この生活をたえてくれる夫がいて、子供がいることが奇跡。」

【当時の様子も見どころの本作。作品を作るにあたって監督が楽しかったことは?】
タランティーノ監督「素晴らしい役者に恵まれ、その時代のキャラクターたちに息吹を吹き込むことが非常に楽しい作品でした。実際に今生きている街を、40年という時を逆に回して、CGを使用せず、スタジオで撮影せず、セットを組んで撮影をするわけでもなく、実際ビジネスも普通に行われ、人通りもある場所で、衣装や映画のトリックを駆使して時代を再現できたと自負しているし、満足感を感じる。」

【ハリウッドはどんな意味をもつ?】
タランティーノ監督「1つは映画業界、そしてもう1つは街。本作は両方を描いた作品。市民が住む町で、同時に業界として成功失敗が隣り合わせの街。20年~30年仕事をしていると、高校に通っているような感覚。25年間の高校生活の様だよね(レオと同意しあう)」
レオナルド「LAに家族がいて、いい友達がたくさんいて、町は僕の一部。夢があり、失敗もある。世界中から集まった多くの素晴らしい人々に出会うことができるので、LAに戻るとハッピーな気持ちになれる。」
シャノン「20年住んでいるのでもう故郷」

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)全国ロードショー!

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント

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<写真ギャラリー>

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最終更新日
2019-08-26 15:00:00
提供
映画の時間編集部

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