2019年冬公開「決算!忠臣蔵」。原作は東大教授・山本博文による『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)。大石内蔵助が実際に残した決算書を基に、討入り計画の実像をお金の面で記した話題作。
大石内蔵助に堤真一、内蔵助を支える貧乏なそろばん侍・矢頭長助には、時代劇初挑戦の岡村隆史がダブル主演している本作。主君・浅野内匠頭の仇を討つため、その妻・瑤泉院(ようぜんいん)から預かった上限予算9500万以内でなんとか討入りするべく、爪に火を灯す勢いで、日々の生活費や江戸までの旅費、武具までにも「これなんぼ?」と問い詰める口癖の内蔵助を筆頭に、本編はなんと全編関西弁。赤穂藩は現在の兵庫県に位置しているので当然ではあるのですが、【予算】と【関西弁】を切り口にした忠臣蔵は史上初です。
また、この2人を取り巻くキャスト陣が先日発表され、非常に大きな話題を呼びました。濱田岳、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、石原さとみ、西村まさ彦、寺脇康文、上島竜兵、堀部圭亮、山口良一、鈴木福、千葉雄大、滝藤賢一、笹野高史…といずれも屈指の演技派揃い、久々の忠臣蔵映画に相応しい超豪華俳優陣が集結しています。
そして、この度第3弾キャストとして、横山裕を解禁!1999年のTVドラマ『赤穂浪士』で大石主税を演じて以来、実に20年ぶりの忠臣蔵作品への出演となり、中村組には初参戦です。横山が演じるのは赤穂浪士・不破数右衛門。皆が認める凄腕ながら不調法者で、浅野家より暇を出され浪人となり、塩問屋の用心棒などで生計を立てていたが、藩主・浅野内匠頭の切腹や藩のお取り潰しを知り、大石内蔵助のもとへ馳せ参じ、赤穂浪士の一員として討入りの中心メンバーとなり活躍していく役どころ。純粋な心を失わず、何があっても堤演じる内蔵助を愚直なまでに信じ、皆をまとめていく優しくも熱い男を演じます。
横山はクランクイン前から殺陣の稽古に挑むなど気合十分で、その腕前は殺陣師の先生が驚くほど。出演にあたり「初めて本格的な殺陣に挑戦したのですが、自分自身出来上がりが楽しみです。」とコメントしています。作品は1月中旬にクランクインし、2月末に既にアップ済み。現在編集中です。これまでにない切り口、これまでに見たことのない豪華キャストで、お贈りする「決算!忠臣蔵」。史実に基づいた、王道の時代劇でありながらも、予算に悩み、上司や部下や家族との関係に悩み、それでもなんとか大仕事を成し遂げようと奮闘する彼らは、これが300年以上も前の話とは思えないほど、笑って泣けて、現代に生きる私たちの共感を呼びます。完成を是非ご期待ください。
<コメント>
■横山裕
「今回中村組に参加させていただきとても貴重な時間を過ごすことができました。堤さんをはじめ、豪華なキャストの方々と共演させていただき刺激的な毎日でした。また初めて本格的な殺陣に挑戦したのですが、自分自身出来上がりが楽しみです。豪華なキャストの化学反応を是非とも楽しみにしていただければと思います。」
■中村義洋監督
「役者さんが「役になる」とか「役が入る」というのをよく聞きますが、そんなことは稀です。今回横山くんに演じて頂いた「不破数右衛門」は本当に複雑な役で、脚本を書いた僕自身も最初は手探りの演出しかできず、横山くんには大変御迷惑をおかけしました。それでもいつも「あ、そうすか」の一言で注文を聞いてくれて本当に有難かったです。そんなある日、明らかに「あ、不破になったな」という瞬間があって、これはもう、痺れました。
あまりに興奮して「いやぁ、なったね!」と駆け寄りましたが、本人はまた「あ、そうすか」の一言だけで、でもちょっぴりハニかんだようなあの微苦笑は、今でも忘れられません。そこからはもうお任せで、現場には横山くんではない「不破」しかおらず、その一挙手一投足に驚かされるばかりでした。横山くんを観に劇場に来られる方も多いと思いますが、そんなわけで、スクリーンには不破数右衛門しか写っておりません。ご了承ください。」
■池田史嗣プロデューサー
「不破数右衛門は、四十七士の中でも一、二を争う凄腕の剣豪。もともとクビになっていた(今でいうところのフリーターだった)のに主君の無念を晴らすべく、熱い思いで自ら志願して打ち入り計画に参加、中心メンバーとして金欠に悩む大石内蔵助をサポートする重要な役。一見クールなのに面倒見が良く、ピュアで仲間思いなキャラクターは、横山さんご本人の性格とも相通じるところがあったような気がします。そして本作唯一(?)と言っていい剣の使い手として、持ち前の身体能力で見事なアクションをキメてくださいました。
中村組初参戦ながら、クセ者だらけの超豪華共演者達を相手に映画俳優として堂々と渡り合った横山さんの姿、きっと、今までで一番魅力的なはずです。どうぞお楽しみに。」
『決算!忠臣蔵』2019年冬全国公開
配給:松竹株式会社
(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会