結婚式の直前に突然の病で意識不明となった花嫁と、彼女を8年間待ち続けた新郎の奇跡の実話を描いた『8年越しの花嫁 奇跡の実話』。既に行われた試写会でも「ずっと泣きっぱなしで、とにかく感動」「これが実話とはすごい!」と話題沸騰の本作。この度、全国公開を前に、主演の佐藤健・土屋太鳳、瀬々敬久監督が舞台となった岡山を訪れ、MOVIX倉敷、TOHOシネマズ岡南、イオンシネマ岡山、岡山メルパの岡山4館にて舞台挨拶を行いました!
いよいよ岡山での先行公開初日を迎えた12月9日(土)。一足早く公開を迎えたMOVIX倉敷は、少しでも早く本作を見ようと駆けつけたお客様で超満員。上映後の涙の余韻に包まれた客席の前に佐藤健さん、土屋太鳳さん、瀬々敬久監督が登場すると、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれました。佐藤さんが「去年のちょうどこのくらいの季節に岡山県で撮影をしていて、その間一度も東京に戻らず、岡山に暮らしているような感じだったのですが、その日常の空気感が画面にも映るといいなと思って演じていました。そういう意味ではこの場所・この空気に凄く助けられていて、本当に感謝しています。記念すべき日をこの場所で迎えることが出来てうれしく思います」と挨拶。土屋さんは「岡山で生まれた物語を基に、岡山で育てていただいた映画がこういう風に皆様にお届けできたことを本当に嬉しく思います。『里帰り出産』ってこういう気持ちなのかなって思いながらこの場に立たせていただいております」と早速観客の笑いを誘い、瀬々監督から「いつの間に?聞いてないぞ!」とツッコミが入ります。
瀬々監督は、「この映画のスタートだと思います。この物語は、岡山で実際にあった物語で、ここ岡山で是非とも撮りたいと思って撮影させてもらいました。岡山の場所と岡山の人々の助けがあったからこそできた映画だと思います。」と岡山の皆様へ感謝の気持ちを述べました。ここで、岡山で撮影された本作の門出を祝うため、伊原木隆太岡山県知事が登場。佐藤さんに花束を贈呈し、「岡山に“お戻り”いただきましてありがとうございます!先行上映で観させていただいたのですが、大泣きしてしまいまして…皆さんどうでした?良かったと思う人!」と観客に呼びかけ、会場が大きな拍手に包まれました。まさに県をあげての祝福に、花束を受け取った佐藤さんも「ありがとうございます」と笑顔が溢れます。いよいよ先行公開の初日を迎えた気持ちについて、佐藤さんは「嬉しいです。ただ初日って緊張しますね。僕も結構岡山でロケをすることが多くて、『岡山でロケをしたら、必ずヒットする』という風になればいいなと思います。」とコメント。今日の気持ちを「里帰り出産」と表現した土屋さんは「お世話になった方々のことを思い出すと、緊張するような、ほっとするような、そんな気持ちです」とコメント。
さらに、本作のモデルとなった中原尚志さん・麻衣さんご夫妻が登場。お2人から佐藤さん、土屋さん、瀬々監督に花束を贈呈しました。佐藤さんはクランクアップ以来のご対面。「撮影前も、僕が撮影している合間にも、土屋さんはお2人のご実家に遊びに行っていて、『次は誘ってね』って言ったのに誘ってくれず…」と佐藤さんが零すと、麻衣さんから「土屋さんから急に『明日オフになったので、行ってもいいですか?』と連絡が来たので、まさか本当に来るのかな、と思っていたら、来たね!」とカミングアウトされ、土屋さんの行動力に会場が笑いに包まれました。
そしてここで、麻衣さんから佐藤さん、土屋さんに手紙のスペシャルサプライズが!「2人だからこそ強く届く映画になっていると思います。辛いシーンもあったけど、信じて生きていれば必ずいい方向に向きます。この映画が1人でも多くの人に届いて、何かの力になる事を願っています」と麻衣さんが読み上げると、思わぬサプライズに土屋さんは大粒の涙を零し、「凄く嬉しいです。麻衣さんが頑張ったこと、尚志さんが麻衣さんの命を愛し続けてくださったことで、今こういう瞬間を迎えられたんだな、と思います。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べました。佐藤さんは「本当に素敵な映画になったと自分でも思っていて、改めて幸せを感じているんですが、全ての始まりは、お2人がこの映画では収まり切れないほど壮絶な日々から逃げずにいてくださっていたことだと思います。本当にありがとうございます。実在する方を演じた経験は今までなくて、正直怖かった部分もあります。一番このお2人にどう思われるかというのが怖くて、まさかこんな感謝の気持ちをいただけると思っていなくて、ほっとしています。」と心境を吐露しました。
しかし、サプライズはこれだけにとどまらず、尚志さんから佐藤さんへもメッセージが!尚志さんが、涙で言葉を詰まらせながらも、「スクリーンに映った健さんの笑顔は、暖かくて優しく人を幸せにする最高の笑顔でした。僕たちがたくさんの人に支えられて試練を乗り越え、8年越しに結婚式を挙げることができ、新しい命を授かることが出来たのも奇跡ですが、僕にとって、健さんに演じて頂いた事も奇跡です。」と述べると、佐藤さんは「尚志さんの笑顔が素敵すぎて、どうしようかと思っていました。その笑顔の素敵さ、芯の強さ、魅力の全てを自分の芝居で体現できないかと悩んで、トライしていたんですが、そう言っていただけて、本当に嬉しいです。」と感謝の気持ちを述べました。
最後に瀬々監督が「普通の人生の中にも突然試練が訪れるという事があると思います。そこを、愛と勇気と家族の助け合い、友情で乗り越えていく物語です。皆さんにも広く伝わる物語だと思います。この映画を広めることが、尚志さん・麻衣さんと繋がるという事だと思います」土屋さんが「ちょうど1年前に岡山に来て、麻衣さんの過去を生きるものとして、全力でこの作品を愛して、温めてきました。今日こうして皆様にお届けできたこと、本当に幸せに思います」佐藤さんが「役者としてこの映画に出られたこと、本当に幸せに思います。自信作と言えます。支えてくれた全ての方に感謝します。なかでも、全ての始まりとなった尚志さん、麻衣さん、“8年越しの花嫁”という奇跡を僕たちに見せてくれて、本当にありがとうございます。心からたくさんの方にこの映画を届けたいと思っております。応援の程よろしくお願いいたします。」と締めくくり、岡山の愛に溢れたエールに背中を押され、惜しまれながら会場を後にしました。
映画『8年越しの花嫁』は12月16日(土)全国公開です!
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