アカデミー賞(R)作品賞に最も近い賞として近年注目される、トロント国際映画祭観客賞を受賞。先に開催されたベネチア国際映画祭でも脚本賞に輝き、早くも本年度賞レースの大本命との呼び声も高い超話題作「Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」(邦題『スリー・ビルボード』)。
今回解禁となったポスターには、ミズーリ州のさびれた道路に突如現れた大きな3枚の広告看板。赤地に黒い文字だけの広告が、夕焼けの空に強く、そして悲しげに映し出される。あえてキャッチコピーは入れず、作品の内容には一切触れない、シンプルで力強い一枚。娘を殺されたミルドレッドの強い意志を感じさせるビジュアルは、思わず目が離せなくなる不思議な魅力をたたえている。
ミズーリ州のさびれた道路の3枚の広告看板にメッセージを出したのは、7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッド。犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下や町の人々に脅されても、一歩も引かないミルドレッド。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、やがて思いもかけない、誰もが想像できないドラマが始まる。
ミルドレッドを演じるのは、アカデミー賞(R)に4度ノミネートされ、『ファーゴ』で主演女優賞を獲得した、誰もが認める現代最高の名女優フランシス・マクドーマンド。署長には同賞に2度ノミネートされた『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』のウディ・ハレルソン、彼の部下には『コンフェッション』でベルリン国際映画祭男優賞を受賞したサム・ロックウェル。監督は、26歳で劇作家として衝撃のデビュー以来、常に全世界の演劇界を震撼し続ける鬼才マーティン・マクドナー。映画界でもデビュー作でいきなりアカデミー賞(C)短編賞を獲得。長編3作目となる本作でついに映画界でも頂点を極めようとしている。
各々の大切なものを守るために、予想もしない道へと外れていく大人たちをダークなユーモアを潜ませて熱く切なく描き、観る者を途方もない結末へと連れ去る究極のクライム・サスペンス。映画『スリー・ビルボード』とし、2018年2月1日(木)より全国ロードショー!
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