10月21日公開の映画『THE LIMIT OF SLEEPING BEARUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ』の完成披露上映会が9月28日(木)に新宿武蔵野館にて
行われ、桜井ユキさんはじめ、佐々木一平さん、阿部純子さん、満島真之介さん、高橋一生さん、二宮健監督らが登壇しました。
まず、各キャストからの挨拶。本作で映画初主演を果たした桜井ユキさんが「無事に撮影が終了し、作品が完成し、お届けできるのは当たり前のことではないと思うので、ほんとありがたく思っています。」と感謝の気持ちを述べ、次いで佐々木一平さんは「非常に複雑な設定でして、脚本もそうですし、映像も情報量がものすごく詰まってまして、ただそれでもすっと頭に入ってくるような不思議な感覚を覚えますので、皆さんにも不思議な感覚を味わっていただきたいです。」と挨拶する中、続く阿部純子さんが「本日はお足元が…あの、雨の中、」と言いよどむと「お足元が雨の中ってなんだよw」と満島さんから鋭いツッコミ。リテイクし、今度は「本日は雨の中劇場までお越しいただきありがとうございます。私もこの作品を観て、すごく迷宮の中に迷い込んだ感覚になりました。皆さんも最後まで楽しんでいただければ幸いです。」としっかり挨拶。先ほど阿部さんに突っ込みをいれた満島さんは「二宮監督は25歳。日本映画界でも一番若い監督なのではないかと思います。僕は撮影前に監督にお会いし、1日でもいいから参加させてくれということで参加させてもらった。僕だけ(恰好が)派手なのですが、映画を見ていただければわかります。”ときめきチャーリー”という役です。」と役名を明かすと、会場は爆笑。「何がときめいてるんだとかいろいろあると思うんですけど、映画を楽しみにしてください(笑)日本の映画界に希望の光が差しました。」と会場を盛り上げました。
続く高橋一生さんは「今日はお足元の、雨の中、ようこそいらっしゃいました」といきなり阿部さんいじりの入りをかますと満島さんのトークで温まった会場から笑い声が。「ここに来てくださってる方たちってすごい倍率をかつ抜いてきた方だと聞きました。3715人応募があったみたいです。」と衝撃の数字が明らかに!「ビジュアルだったり見せ方だったり、二宮監督の世界観、頭の中がバーッと出てきた素敵な映画になってると思うんですけど、それよりもなによりも登場人物の情景だったりとかしっかりと作りこまれていて、オリアアキを通して一人の人間の成長譚だと僕は思っています。そのあたりを皆さんがどうシンクロして観て下さるのか楽しみにしています。」と今後控える全国公開へ向けての気持ちを述べました。最後に本作が初の商業映画監督作となる二宮監督は「こんな素晴らしいキャストととても自由に作らせていただきました。さっきの倍率でいくと相当すごい難関校みたいですね。皆さんにお届けできるのを楽しみにしています。」と挨拶を締めました。
続いてここだけトーク。”印象に残っているシーン”を聞かれた桜井さんは「基本的に踊り狂っているシーンが多くて、こんなに人生で踊り狂うことはないだろうなと思ったのが印象に残っています。」とコメント。踊っているを見学するため、クラブに行ったという勉強熱心な桜井さんは監督に「後悔がないように踊ってくれ」と言われたエピソードを披露しました。”映画の中でかなり癒しだったと思ったのですが、監督からどんなオーダーがあったのか”という質問に答えたのは高橋一生さん。「細かいオーダーはいただいてないです。現場が作りこまれていたのでまずはお芝居を見せて、都度都度話してました。」と語った後、「二宮監督はそういうところが上手いので!細かいことは言わないで少しずつ道を作っていくような方なので」と監督をヨイショ!佐々木さんにも”お芝居をする上で監督からの要望は?”という質問がいくと、「僕はオーディションだったんですけど、その時『その目!』って言われました。」と”目”の演技が監督お気に入りだったと明かし、「トムクルーズっぽく!」と要望したり撮影中の監督の楽しそうな様子など現場の和気藹々としたエピソードを披露しました。同じくオーディションで選ばれた阿部さんは「作りたいモノのこだわりをすごく感じたのでそれに応えられるようがんばりました。監督、どうでしたか?」とまさかの問いかけ!監督は「すごく丁寧に、一個一個完成された形を投げてきて、面白いなと思いました。」と答え、照れくさそうに互いにほめあう姿が印象的でした。格好と役名が印象的な満島さんは「スタッフさん方が、縁のある人が本当に多くて、今このタイミングで会うべくして会った人たちっていうのがあって、サークルが1周して新たなステージに入る作品になったと思います。」と真面目にトーク。観終わった後はギャップに驚くという満島さんの役柄。映画の内容がとても気になるトークを繰り広げました。
次に”一番輝いていた時は?”という質問に対して、満島さんは「今この瞬間。過去は過去だし、出会った人への感謝やリスペクトはあるんですけど、時は流れていくものなので、常に新しい自分がある。朝起きたときに『今日の私デビュー』みたいな、そんな人生を歩んでいきたい」ととてもまじめに語るも、途中で恥ずかしくなったのか「終わり!ハイ次!」と照れの一幕。続いて指名された高橋さんは「僕も常に今を更新していこうと思います。今輝いてると思いますよ。」と重ねてコメント。ユーモアたっぷりの一面が見られました。
フォトセッション後、公開に向けて締めのコメント。
佐々木さん「二宮監督はこれまで自主映画を撮られていて、この度商業デビュー。こういった流れが定着しつつある中で、商業映画のオリジナル脚本は難しいことだと思っています。こうした流れが広まってくれればなと思っています。」
安倍さん「もしかしたらこんな人生があったかもしれないと、ほのかな希望のようなものを感じました。皆さんもこの映画を観て迷宮に潜りつつも自分について考えていただければ幸いです。」
満島さん「素晴らしい映画が出来てます。これまでの日本映画がちょっとずつ変わり始めてきてるし、監督といつも『世界に負けない本当のエンターテインメントな映画を作ろう』と話す中で、こうして1本が出来上がったので、観てよかったなと思った方はどんどん周りに勧めてください!”リミスリ現象”を起こします!」
高橋さん「あまり考えないで見ていただけたらと思います。純粋に自分の内側で起こったこと、帰りがけに感じていただけたらと思います。」
桜井さん「主人公のアキとして、自分の思っている世界観がみて下さる方によって変化していく映画だと思います。自由な解釈ができる映画になると思うので、1度のみならず2度3度と観ていただけたらと思います。」
監督「目指したのは映画館で観る喜怒哀楽のジェットコースターのような映画。皆さんに届く作品になることを祈っています」
と各自想いを語り、イベントは締めくくられました。
映画『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ』は10月21日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次公開です!
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