映画『ナラタージュ』の公開に先駆けて、行われた「一生に一度の恋をした人」限定のスペシャル試写会。松本潤さん、有村架純さん、坂口健太郎さん、行定勲監督が登壇した大盛り上がりのイベントの様子をご紹介。(挨拶や見どころはひとつ前の記事へ!)
見どころや本作公開への想いを語る中、本イベントでは本作の主人公たちのように「一生に一度の恋」を経験した観客の方から募集したエピソードの中から、各キャストが選んだ”ベスト人生に一度の恋”エピソードを紹介。
監督が選んだのは”いとこに恋したエピソード”。「1年に二回しか会えない」「関係が壊れるのが怖くて気持ちはしまったまま」「一生続くであろう甘酸っぱいときめき」というエピソードに対し、選考理由は「エロい」の一言!まさかの三文字に会場も大爆笑。ナラタージュの先生と生徒という関係に絡めつつ、実際は結婚できるいとこという関係ながら、親戚の集まりでのみ会えるというシチュエーションでの妄想を語りだす監督!あまりにも楽しそうに語る監督の止まらない妄想に、思わず松本さんも「妄想が激しいですね!」とツッコミ。「甘酸っぱいですね、これもう映画化決定」とかなりお気に召した様子でした。
続いて坂口さんが選んだのは”3年半1人の女性に結婚してほしいといい続けていた。可能性0だったが、今その女性と結婚生活30年目を迎えている”というほっこりするエピソード。「独白のような文体が好き」「完成された1つのお話」と語る坂口さんに、「好感度あげようと思ってるな」と監督。「少しずつ、ちょっとずつ」と素直な坂口さんに、会場の好感度はさらに上がった様子でした。
有村さんが選んだのは”海外研修にいった彼と自然消滅してしまい、転職し結婚してしまったが、のちに「待っていてほしかったらしい」と聞いたエピソード”。”手紙の返事が来なかったことからすれ違った、あの頃携帯があったら…”という内容に対し、「今とは違ったピュアな恋愛だなと思った」と有村さん。
最後に松本さんが選んだエピソードの紹介。”10以上年の離れた人に恋をし、初めて恋愛を知った。あまり会える人ではないので今後どうなるかはわからないが生きてきた中で1番の恋”というちょっぴり切ないエピソード。このエピソードに対し「こういう方に是非この映画を観ていただきたい」とコメント。さらに「両方の相反する気持ちがあるんじゃないかなってことを想像して。好きという気持ちだけでなく、不安だとかネガティブな気持ちもありながらも、ポジティブな方の気持ちを信じたいって想いがすごくこの文章から伝わってきたなって思っていて。今日この後ご覧いただくと思うのですが、観たときにこの映画がちょっと背中を押してくれるような作品になってほしいなと思いますし、また22歳だとしたら、もうちょっと年を重ねたときに、その時現状がどうなっているかはわかりませんが、そんな時にこの映画を観たら印象が違ってくるんじゃないかな~、なんてことも想像しながら選ばせていただきました。」と、本作と絡めて切ない気持ちを読み取ったうえで選んだことを明かしました。
「すごい苦くて、傷ついて、恋愛ってなんなんだろうなって思わせられる、”濃い”ラブストーリーに仕上がりました。一生に一度の恋とかすごく大切だって想う人のことを改めて考える、そんな時間になればなと思っています。沢山の人に愛されて、沢山の人の心に残る、映画になってくれたらうれしいです。」と松本さんが公開に向けて想いを語り、イベントは大歓声の中終了しました。
究極のラブストーリーとして早くも話題沸騰中の本作「ナラタージュ」は、10月7日(土)に全国公開です。
(C)2017「ナラタージュ」製作委員会