島本理生原作の恋愛小説「ナラタージュ」を嵐・松本潤主演、ヒロインに有村架純、恋愛映画の名手・行定勲監督がメガホンを取り映画化、10月7日(土)に全国公開いたします。公開に先駆けて、本日、「一生に一度の恋をした人」限定のスペシャル試写会が開催され、松本潤さん、有村架純さん、坂口健太郎さん、行定勲監督が登壇しました。
開園のブザーが鳴るや否や、キャストの皆さんの登場を心待ちにしていたファンの方々から、歓声が!実際に皆さんが登壇すると、割れんばかりの黄色い声がやまず、開幕から大盛り上がり。
葉山役として紹介を受けた松本さんの第一声は「えー、葉山先生です。」。続く有村さんは「葉山先生が登場した瞬間、すごかったですね(笑)」、坂口さんは「いや~熱気がすごいですね」とこのイベントの盛り上がりに驚いていました。行定監督は「この歓声が最後見終わった後にどうなるのか、聞いてみたいですね!」と意味深な発言。
公開を目前に控えた今の想いを聞かれると、「ドキドキします。」と一言で簡潔に答えた松本さんに会場から悲鳴が。本作について、「どう受け取っていただけるか興味があります。明るいハッピーなラブストーリーではないので、皆さんが今まで経験してきた恋愛と重ね合わせてどう受け取っていただけるか、またこれから何年か経って恋愛していく中で「あ、こんな映画あったな」って思い出していただけるようなそんな大事な記憶に残る作品になってくれたらいいなと思います。」と語り、更に『歓声が変わる』という監督の発言に大きくうなずいていたことに関して問われると「声を出したくなくなるんじゃないですかね。自分の中で芽生えた感情を大事に取っておきたくなるようなそんな2時間40分になるんじゃないでしょうか。」と早く観てみたくなるような発言!いったいどんな感情が芽生えるのか気になってしまいますね。
続いてヒロイン泉を演じた有村さんは、「撮影は1年前だったんですけど、あっという間だったなと思います。公開するまでってずっと眠ってた感じがするので、公開されると私の中の『ナラタージュ』という作品がなくなってしまう感じがしてちょっと寂しいなって気持ちになりますね。」と作品に込めた想いを述べました。泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野役の坂口さんは「僕も撮影した後色々な役に携わってきたんですけど、なんか小野くんが残っている感じがして、公開で解き放たれるというか、新しい気持ちのステップに行くという、特別な感じがしますね」とドキドキの心境を吐露しました。10年間構想を練ってきた監督は「メインキャストのこの3人が10年前はありえなかった。今この3人でよかったと思ってます。この3人にキャスティングされる前の10年間は待たなきゃいけない時間だったんだなと。やっぱり映画は作られるべきときに作られた作品が幸せ。むりくりキャスティングのスケジュールを合わせたりが全くなく、恋愛劇っていう身近な感情を嘘をつかずに演じてくれるこの3人で幸運だった」とこれ以上にないキャスティングをアピールしていました。
お気に入りのシーンに関し、松本さんは「架純ちゃんの表情が崩れる姿、ですかね。自分の感情をあらわにしていくことによって、どうしても表情が曇ったり崩れたりしてしまうのが、すごく体当たりして演じられている分、如実に出ているので、見てる皆さんが共感していただける部分だと思います。」と有村さんのリアリティある演技をほめると、有村さんは「私は葉山先生に対してもう『なんなんだろうこの人』って想いもあったし、色々複雑でした。」と率直にコメント。会場からもあまりの素直さに笑いがこぼれていました。続いて坂口さんは「松本さんが松本さんじゃない。本当に葉山先生で、柔らかい雰囲気を持っていてふんわりしていて、”松本潤”じゃなかった。」と俳優・松本潤の役作りに驚いていた様子。有村さんは「あまり詳しいことは言えないですけど、泉が葉山先生に対して『あれ?なんか聞いてることと違うぞ?』っていう出来事があって、『あれ?葉山先生これ…』っていう(笑)」といえないけど言いたい!という感じのもどかしさが伝わるコメント。「そこがわかってから葉山先生に問い詰めるんじゃなくて、わかったうえで寄り添うことから、泉の戦いが始まった感じがしました。」と続けると、会場からも『あー』と共感の声が漏れていました。有村さんのコメントににやにやしていた行定監督。「(有村さんが語ったシーンに対し)怖かったね(笑)」と述べ、「色々あるんですが、まあ、土下座。」と衝撃のコメント!クライマックス前に泉が土下座しているシーンがあることを明かし、「女が土下座するんですよ、とんでもないですよね。でも、切ないね」と愛のねじれまくった表現、究極の選択について熱く語りました。
(続く)
(C)2017「ナラタージュ」製作委員会